時代は、あんスタ。

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2022/02/15付の週間シングルランキングが発表され、あんスタが半年ぶりの週間1位を獲得した。

【シングル】これが最強あんスタ!豪華メンバーで1位を掴む!



これが、勢いのある『あんさんぶるスターズ!』の本気だ。シングルランキングでは、Ring.A.Bell/月都スペクタクル/La Mortの「Aisle,be with you/ムーンライトディスコ/Noir Neige」が2.6万枚を売り上げ、週間1位を獲得した。あんスタの首位獲得は、Knightsの「Mystic Fragrance」以来、半年ぶりの快挙となった。

今回は、各ユニットのメンバーが垣根を超え即席ユニットを作るシャッフルユニットシリーズ。前作「デートプランA to Z/Midnight Butlers/Sweet Sweet White Song」も1年以上にわたる超ロングヒットとなっており、通常よりもはるかに高い売り上げが出ていた。売れやすい話題性が、初動から大きく出た形となったのだ。

全てにおいてスキなし!配信の強さ光った!

あんスタのデイリー推移予測・前作比較

Knights 0.7万枚 1.3万枚 1.5万枚 1.6万枚 1.8万枚 1.9万枚 2.2万枚
Aisle 0.8万枚 1.3万枚 1.5万枚 1.6万枚 1.7万枚 1.8万枚 2.4万枚

デイリー推移を見ても、エース・Knightsと遜色ない非常に高いペースで推移していたが、それ以上に恐ろしいのは最後のデジタル加算だ。なんと、CD換算で0.8万枚という、とてつもない加算があったのだ。これにより初動は2.5万を超え、チケット応募券を除くCDでは近年で最も固い初動を記録することになったのだ。

この絶大な加算の要因になったのが、トリプルA面という売り出し方に起因する。合算ランキングは収録曲全てのデジタル売上を加算するため、曲数が多ければ多いほど有利なのだ。「Aisle,be with you」「ムーンライトディスコ」「Noir Neige」の3曲全てが0.5万DLを超えており、莫大なデジタル加算につながったのである。配信での強さが合算を制す。あんスタは新時代のランキングの必勝法を生かしたのだ。

【アルバム】斉藤壮馬首位奪還!究極の超接戦を制す!

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アルバムランキングでは、斉藤壮馬の『my beautiful valentine』が1.1万枚を売り上げ、2作ぶりの週間1位を獲得した。売上こそ前作から0.5万枚落としたものの、大物に敗れ3位に終わった前回の悔しさを晴らし、見事に頂点に舞い戻ったのだ。

初日から0.8万枚と好スタートを切ったが、その後はライバルたちの猛反撃にあい、最後までデイリー1位に戻ることはできなかった。だがそれでも、この貯金を最後まで途切れさせなかった斉藤の踏ん張りが、首位につながったのだろう。

またしても衝撃の超接戦、1位から3位の差はわずか『150枚』!!

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だが、この首位獲得は決して楽に取れたものではない。CDアルバムでは、リルハピ/FYA'M'の『アオペラ -aoppella!?-3』が首位だったからだ。その差はわずか200枚とはいえ、水曜発売だった斉藤と異なり1日遅れでリリースされたアオペラにCDでは逆転されていたのだ。

今週のアルバム上位

歌手CD配信
売上
合算
売上順位売上順位
AL 斉藤壮馬 1.05万枚 2位 0.04万DL 1.09万枚 1位
AL ウマ娘 0.97万枚 3位 0.11万DL 1.08万枚 2位
AL アオペラ 1.07万枚 1位 - 1.07万枚 3位

だが、配信の差が勝負を分けた。アオペラのデジタル成分はごくわずかにとどまり、これがCDでの200枚差を一瞬で埋めたのだ。一方、配信で週間1位を獲得したウマ娘にも迫られたが、CDでのリードが最後まで行き、わずかな差で斉藤が首位を守ったのだ。

この結果は奇しくも、昨年9月にウマ娘、アオペラが発売された週と極めて酷似した奇妙な結果となっている。前回はウマ娘がこの差を詰め、大逆転で週間1位を掴んでいたが、今回は惜しくも2位に留まった。今回も1位から3位の差はわずか150枚差と凄まじい接戦。CDと配信、両方でバランスよく強かった斉藤壮馬が逃げ切る形となったのだ。

【DLシングル】Aimer本気の攻め!オリコン1位譲るも売上倍増!

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一方、デジタルシングルランキングでは、Aimerの「残響散歌」が3.4万DLを売り上げ、4週連続で首位を獲得。なんと売り上げは、先週から1.5倍もの大激増を見せた。米津玄師の新曲が登場したためオリコン1位は逃したが、週後半はAimerが圧倒。どっちが首位なのかわからないほどの圧倒的粘りを見せたのだ。

これで一気に累計30万DLを達成。この大幅アップの原動力となったのが、ついに解禁された音楽番組への出演が理由となっている。CDTV、Mステと音楽番組をはしごし、そのたびにすさまじい売り上げをもたらした。それだけにとどまらず、THE FIRST TAKEへの投稿、そしてアニメ最終回など、最初から最後まで話題が尽きることはなかったのだ。

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今週でアニメが最終回を迎えた。その最後をド派手に飾るため、それまでとは明らかに異なるすさまじいプロモーションが行われた反響が即座にチャートに反映されたのだ。やはりまだまだテレビの力は絶大。アニメが終わった来週以降は、これからは話題力だけが勝負となる。年間1位へ向けた戦いは、これからが本番なのだ。

【今週のラブライブ!】果南無念の5位も、最後まで意地見せた!

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前述の通り、今週のアルバムランキングは類を見ない超ハイレベルな週間となった。そんな中、前回大逆転で週間1位を獲得した松浦果南の『THE STORY OF FEATHER』が挑んだが、その勢いには敵わず、ソロアルバムシリーズで最も低い5位に甘んじる結果に終わった。

売上も0.7万枚と、前回の1.3万枚から半分近いダウンとなってしまい、去年のレベルなら首位になれていた今週でも首位争いに絡むことはできなかった。だが、あまりにも不利な状況でありながら、デイリー1位を掴むなど爪痕は残している。売り上げは厳しいが、やはり粘りに関してはまだまだ衰えてはいないのだ。

来週の注目新譜はLeo/need!

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2022/02/22付のシングルランキングで首位を狙うのは、Leo/needの「霽れを待つ/「1」」だ。プロセカの5ユニットで唯一週間1位獲得の経験がまだないLeo/needが、悲願の初1位を狙う。ライバルは、今週凄まじい売り上げを叩き出し、今週もあわよくば3週連続1位もありえたAimer。この最強の壁を破らない限り、初の栄光はない。プロセカ最後の首位達成となるか、目が離せない。

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