これが、最強。

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2022/11/29付の週間シングルランキングが発表され、米津玄師が今年最高初動でオリコン週間1位を獲得した。

【シングル】衝撃の絶対王者!米津、圧倒的初動で年間1位決定!



これが、最強の男の証明だ。シングルランキングでは、米津玄師の「KICK BACK」が36.0万枚を売り上げ、圧倒的初動でオリコン週間1位を獲得した。前作の累計を初動だけで超え、男性ソロの今年最高初動でオリコンの頂点に立った。

圧倒的な強さを誇る米津ではあるが、意外にもアニメタイアップCDでの週間1位は今回が初。今年前半にリリースした映画タイアップが初動25万を越えながら首位を逃すなど、その強さゆえに常に大物たちから狙われ首位を取れずにいたのだ。だが、『チェンソーマン』という最強のタイアップを前に、ライバルたちは近寄れず。圧倒的な首位を飾ったのだ。

全てにおいて異次元!わずか『1週』で年間1位決める!

米津玄師のデイリー推移予測・前作比較

M八七 0.2万枚 16万枚 19万枚 21万枚 23万枚 24万枚 25万枚 29万枚
KICK 発売前 22万枚 26万枚 27万枚 28万枚 29万枚 30万枚 36万枚

その推移はまさに、これまでのアニソンが全て束になっても勝てない王者の推移であった。アニソン歴代最高記録となる初日22万枚という衝撃の数字を叩き出した後も、4日まで1万枚を超えるとてつもないペースをキープ。一時はギリギリ届かない可能性もあったCD単独での30万越えを達成した。

もちろん、デジタル成分も最強の一言だ。CDが強いアイドルは配信が弱点であることが多いが、配信も強い米津にその弱点などない。これぞまさに、絶対王者なのだ。

Aimerまさか――年間発表3週間前に首位陥落

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一方、先週まで実に44週にわたって年間1位を守り続けていたAimerの「残響散歌/朝が来る」は、年間締め切り目前でまさかの首位陥落。30万越えという莫大な売上により年間首位が揺らぐことはないと見られていたが、初動だけで30万を叩き出される異次元の数字の前に、『鬼滅の刃』2年ぶりの年間1位獲得の夢ははかなく散った。

信じられない大逆転劇を食らったが、配信だけはまだ20万DLもの大差があるため、なんとかデジタルシングル年間1位だけは死守。こちらではオリコン年間1位も決定しており、米津の年間3冠は阻止した。悔しい結果だが、Aimerもまた年間の頂点であることに変わりはないのだ。

【アルバム】わずか500差!Adoが究極の超接戦を制する!

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アニソンアルバム史上、最も誰が首位になるか分からない首位決戦だった。アルバムランキングでは、Adoの『ウタの歌』が0.4万枚を売り上げ、6週ぶりに首位返り咲きを果たした。紅白出場決定により売り上げが回復し、先週はRADに後一歩のところで交わされたが、今週はついに抜き去り首位へと舞い戻ったのだ。

CDでは完全横並び、『配信力』が勝負を分けた

今週のアルバム上位

歌手CD配信
売上
合算
売上順位売上順位
AL Ado 0.32万枚 2位 0.09万DL 0.41万枚 1位
AL RADWIMPS 0.31万枚 4位 0.07万DL 0.38万枚 2位
AL THE 虎牙道 0.34万枚 1位 0.01万DL 0.35万枚 3位
AL Jupiter 0.32万枚 3位 0.01万DL 0.33万枚 4位
AL キタニタツヤ 0.30万枚 5位 0.02万DL 0.32万枚 5位

今週のアルバムがいかに大混戦だったかは、CDアルバムランキングが1位から5位までわずか500枚差にひしめいていることからも明らかだ。配信が強かったAdoがそのまま抜け出す形で、大逆転での週間1位を決めたのである。

このようにCDでは接戦となった時は、デジタル成分の差が勝負の明暗を分ける週が年に何度かある。デジタルアルバムはシングルと比べると数字は微々たるものでしかないが、それでも大きく順位を変えてしまうほどの重要な要素なのだ。

配信の差で悔しい逆転負けも、Mマスが4年ぶりCDアルバム制覇!

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一方、配信の差で涙をのんだTHE 虎牙道の「Reflection BREAKERS」だったが、CDアルバムランキングでは初の週間1位を獲得した。首位が目まぐるしく入れ替わる大接戦の中、初日の1位スタートが効いてそのまま逃げ切った。数字そのものは決して高いとは言えないが、接戦を制することができることは強さの証なのだ。

【今週のラブライブ!】QU4RTZが意地見えた!激動の1年を締めくくる!

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QU4RTZはラブライブ史上、最も不運な週に出してしまった。初動30万という次元の違う怪物の前に、デイリー1位すら取ることを許されないどころか、米津以外にも超強豪が勢ぞろい、そして追い打ちをかけるようにKing &Princeの購買運動も重なり、なんとオリコン週間8位まで2万越えという、今年ナンバーワンの超高レベル週となってしまったからだ。

虹ヶ咲にとって初のオリコン週間TOP10落ちすら危ぶまれた絶望的な週。だがそれでも、QU4RTZは今の自分たちが出せる意地を見せた。1.5万枚の売上でTOP10寸前のオリコン週間10位で踏みとどまり、虹ヶ咲初のTOP10落ちのピンチを乗り越えたのだ。

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虹ヶ咲のTOP10落ちのピンチは、「Future Parade」以来4か月ぶり。この時も、TOP10落ちまであと1000枚というギリギリの状況で10位に滑り込んだ。だが、当時の枚数では今週は12位に終わるため、初のTOP10落ちになっていた。QU4RTZの意地が、虹ヶ咲を救ったのだ。

これで虹ヶ咲の年内のリリースはすべて終了。次は来年2月の『にじよん』主題歌までリリースはない。今年は初の京セラドームライブに始まり、アニメ2期、そして楠木ともりの脱退と、信じられない大激動の1年だった。その最後は決して綺麗だったとは言えないが、無事に今年を終えることはできたのだ。

来週の注目新譜はありません。

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2022/12/06付のシングルランキングの首位争いは、もう米津玄師の2週連続1位が決まっている。初動30万を出す化け物は、2週目も強い。新譜は誰も歯が立たないのだ。目標としていた年間1位をあっさりと決めてしまっただけに、来週は1週間を丸ごと使った年間1位を祝うウイニングランとなるのだ。

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