どんな状況でも、最強の存在!

mistiruru

2020/03/04付のシングルデイリーランキングが発表され、Mr.Childrenの「Birthday/君と重ねたモノローグ」が3.4万枚をを売り上げて初の1位スタートとなった。さすがの成績だが、残念ながらオリコン1位の王座を守ることはできなかった。

ミスチル、貫禄のデイリー1位も・・・

Mr.Childrenのデイリー推移予測・前作比較

himawari 6.3万枚 8.6万枚 9.8万枚 10万枚 11万枚 12万枚 12.1万枚
Birthday 3.4万枚 4.6万枚 5.1万枚 5.5万枚 6.0万枚 6.3万枚 6.3万枚

トップクラスのアーティストだけに、初日3.4万枚とアニソンとしては圧倒的な数字となり、初日だけで圧勝の週間1位が確定した。だが、ミスチルの売り上げとして見ればなんと前作の半減。3年間というあまりにも長すぎるブランクが響き、大きく売り上げを落としてしまった。全体的なCD不況の余波は、国民的アーティストだろうと容赦はないのだ。これにより、予測される初動は、6万台前半になる見込みとなっている。

新人韓国初日22万・・・オリコン2位以下が確定

JO1

一方で、打倒ミスチルを引っ提げ乗り込んできた最強クラスのライバルの存在が懸念されていたが、その悪い予感は的中。日韓共同の最強アイドル、JO1のデビューシングル「PROTOSTAR」が初日21.5万枚というすさまじい数字を叩きだしたため、この瞬間ミスチルの週間1位の可能性は消滅。2014年のSexyZoneに敗れて以来となるオリコン週間2位以下が決まった。

mrc

これが現在のオリコンシングルランキングの現実だ。圧倒的な売上施策を練りに練りこみまくったJO1の圧倒的な勢いに、なんの売上施策もせず真っ向勝負で挑んだミスチルはあえなくはじき返された。CDが売れなくなった今、ランキングは握手会・チケットなどの売上施策を凝らしたアイドルのCDがあふれかえっている。そのような売上施策を一切行わず、純粋な音楽の実力だけでオリコン1位を取ることは、もはや不可能なのである。

時代に逆行する配信未実施・・・売上は大きくダウンか

subsuku

売上施策をしなければ売れない時代に、純粋な自力で勝負を挑んだミスチル。ドーピングに頼らない潔い姿勢に見えるが、一方でその売り方に疑問符がつくことも起こっている。それはデジタル面での展開だ。なんと今回のミスチルは、配信・ストリーミングを一切行っていないのだ。

現在のランキングは、配信・ストリーミングを行わないということは、デジタル要素の売り上げが加算されず、CDの売り上げだけになってしまう。売上施策のないCDで売り上げを伸ばすことは、物理的に不可能なのだ。ミスチルのような高い人気を持つアーティストは、配信・ストリーミングが主戦場ともいえる状態。それを拒否する前時代的な売り方に、ファンからも不満の声が漏れてしまっているのだ。

LiSA、異次元の14週連続1位がはやくも決定!

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ミスチルが配信を行わなかったことにより、最大ライバルがいなくなったLiSAの「紅蓮華」は、14週連続週間1位が自動的に決定した。今日も0.3万DLでオリコンデイリーTOP3を維持する好調さで、早くも累計65万DLを突破している。

CDだけにこだわり大きく売り上げを落としてしまったミスチルと、配信で売り上げを伸ばし続けるLiSA。皮肉にも、デジタル時代に対する考え方が対極的な結果となった。

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