令和の女神、誕生!

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本日朝、オリコンからニュース速報が発表され、LiSAの「紅蓮華」がミリオンセラーを達成した報じられた。デジタルアルバムランキングがスタートして早3年、史上初の大快挙を達成した。

LiSA大快挙!歴史に名を遺すミリオンセラー達成!

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先ほど、2020/08/03付のオリコン週間シングルランキングが発表され、LiSAの「紅蓮華」が1.4万DLを売り上げ、累計売上が100.2万DLに到達。ゴールドディスク認定では一足先にミリオンセラーを獲得していたが、ついに売上でも正真正銘のミリオンセラーとなったことが証明された。

これまでは、2ndシングル「crossing field」が25万ダウンロードを突破した証であるプラチナディスクを獲得したのがこれまでの最高記録。実際の売り上げでは「ADAMAS」の21万ダウンロードだ。それを4倍以上も凌駕する圧倒的な大ヒットとなった「紅蓮華」。LiSAが伝説となった瞬間だった。

アニソン歌手のミリオンセラーは「アクエリオン」以来6年ぶり!

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アニソン歌手によるミリオンセラーは今回が初めてではない。2005年に発売されたAKINOの「創聖のアクエリオン」が2014年にミリオンを獲得して以来、6年ぶりの記録となった。ただ、これは日本レコード協会による認定であり、実際のダウンロード数は100万DL以上であること言うこと以外は知る由もない。具体的に売上が確認できるミリオンとしては、初の快挙となったのだ。



オリコンデジタルシングルランキング開始以降にミリオンセラーを達成したのは、米津玄師の「Lemon」「馬と鹿」だけであり、なんとLiSAは一般歌手も含めて史上2組目のミリオンアーティストとなったのだ。もちろん、女性歌手としては初の快挙。2017年以前の記録が含まれていないとはいえ、誰も成し遂げたことがない大快挙であるかは明らかだ。

66週間の軌跡!恐るべきハイペースでつかんだ頂

LiSA・ミリオンセラーへの軌跡

記録日付日数
2万DL突破2019/04/231日
3万DL突破2019/04/242日
4万DL突破2019/04/254日
5万DL突破2019/04/297日
6万DL突破2019/05/0210日
7万DL突破2019/05/0513日
8万DL突破2019/05/0917日
9万DL突破2019/05/1422日
10万DL突破2019/05/2129日
15万DL突破2019/07/0270日
20万DL突破2019/08/06105日
25万DL突破2019/09/17147日
30万DL突破2019/10/08169日
35万DL突破2019/11/19211日
40万DL突破2019/12/14236日
50万DL突破2020/01/14267日
60万DL突破2020/02/18302日
70万DL突破2020/03/20333日
75万DL突破2020/04/14358日
80万DL突破2020/05/02376日
90万DL突破2020/06/07412日
95万DL突破2020/07/07442日
100万DL突破2020/07/28463日

発売からちょうど1年3ヶ月。ついにミリオンへたどり着いたLiSA。その道のりの最中では、数多くのエピソードを生み出した。そのほとんどが、アニソンとしては経験したことのないようなことばかりであった。67週間という軌跡を、今一度紐解いていこう。

「平成最後」「令和最初」のオリコン1位から始まった奇跡の記録!

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『改元』という歴史的な出来事が起こった昨年の春。「紅蓮華」は平成最後の1週間に発売されたのだ。初動5万DLを超える圧倒的な売り上げでオリコン週間1位を獲得。奇しくも「平成最後」のオリコン週間1位獲得作品となった。だが、奇跡はそれだけではない。なんと翌週も週間1位を獲得し、「令和最初」のオリコン週間1位も獲得したのだ。他ランキングでの「平成最後」の週間1位はすべて2位以下に沈んだため、なんとこの大快挙を成し遂げのはLiSAだけだったのだ。

その後はしばらく、アニソンとしては大ヒットという程度の売り上げであり、アニメファンならともかく、世間一般は何それという状態だった。だが、アニメ第19話の放送を境に状況は一転。それまで見向きもしていなかった一般人も『鬼滅の刃』の存在を知り始め、若いファンを中心に大きな話題を巻き起こしたのだ。

紅白効果で人気大爆発!1ヶ月で10万越えのハイペースに

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そして、その話題を爆発的な社会現象へと昇華したのが、『第70回NHK紅白歌合戦』だった。紅白出場が決定するや否か、売り上げペースは急激に上昇。12月上旬から16週連続でデジタルシングル週間1位を果たすなど、恐るべきペースで売れ続けた。そのペースたるや、1ヶ月ごとに10万DLという、アニソンでは考えられないほどのものだった。

それを裏付けるように、ミリオンのうち35万DL以降はすべて『紅白出場』が決まった後の売り上げである。紅白で「紅蓮華」が流れた時にはまだ半分の45万DLにすら到達していなかったのだ。視聴率40%近くを誇る国民的音楽番組が、『鬼滅の刃』の知名度を爆発的に上昇させ、社会現象へと至らしめたのである。

『コラボ』『コロナ』『原作終了』、様々な奇跡が続いて掴んだ栄光!

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ただ、いくら爆発的な社会現象になったとはいえ、紅白効果はそう長続きはしない。2月の中旬ごろには紅白効果は消え、徐々に売り上げも落ちてきていたのだ。だが、2月下旬にかけて「紅蓮華」は突如として勢いを取り戻す。次に売り上げを伸ばした要因となったのは、『コラボ』だったのだ。

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2月中旬から3月上旬にかけて行われた『モンスターストライク』コラボは大きな話題となり、そのCMソングとして「紅蓮華」が毎日のように流れたことで、多くの一般人にも触れる機会が生まれたのだ。その後も『白猫プロジェクト』などコラボが連続し、そのたびに売り上げを伸ばす正のスパイラルを巻き起こしたのである。

その後、音楽界はコロナショックにより大きな大打撃を受けたが、LiSAの「紅蓮華」にはこれが逆に追い風となった。コロナショックにより大物のリリースがなくなったことでオリコン週間1位に何度も返り咲き、さらにコロナ自粛により『鬼滅の刃』を家で見るという人が続出したのだ。

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そして最後の一押しとなったのが、奇しくも『鬼滅の刃』の終焉だった。原作が終了したという話題が大きな社会現象となり、終盤の驚異的な粘りの原動力となった。このように、LiSAがミリオンセラーを成し遂げたのは、様々な奇跡が幾重にも続いたことによる軌跡だったのだ。

次なる目標、史上初のオリコン年間1位にも現実味!

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ミリオンセラーという一つのゴールにたどり着いたLiSA。しかし、早くも次なる目標が待っている。それは、アニソン歌手史上初のオリコン年間1位という大快挙への道だ。

前述のとおり紅白後に圧倒的な売り上げを重ねた「紅蓮華」は、現在デジタルシングルランキングのオリコン年間1位につけている。米津玄師の「感電」が恐るべき勢いで追い上げてきているが、まだまだ圧倒的リードを保った状態だ。はたして、米津玄師から逃げ切りオリコン年間1位となるのか。新たな大快挙への挑戦は、もう始まっているのだ。

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