これが、国民的アニメの力!
2020/11/10付の週間シングルランキングが発表され、BUMP OF CHICKENが週間1位を獲得した。
目次
【シングル】ポケモン効果で大復活!バンプ5年ぶりの初動10万越え!
これまでLiSA一色だったチャートについに動きが出た。最強の社会現象の連続1位を止めたのは、国民的バンド、BUMP OF CHICKENの「アカシア/Gravity」だった。なんと10.1万枚を売り上げ、5年ぶりの初動10万越えを達成したのだ。
バンプはこれですべてのアニソンシングルで週間1位を獲得するという圧倒的な人気を誇っているが、シングルは長らく初動10万から遠ざかっていた。5年前の「Hello,world!/コロニー」以来となる10万越えを達成できたのは、他ならぬ国民的アニメ・ポケモンの力が大きかったのだ。
超不安定な推移で一喜一憂も大台に乗せる!
BUMP OF CHICKENのデイリー推移予測・前作比較
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 週 | |
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シリウス | 発売前 | 3.3万枚 | 4.3万枚 | 4.9万枚 | 5.2万枚 | 5.5万枚 | 5.8万枚 | 6.0万枚 |
アカシア | 2.3万枚 | 5.5万枚 | 6.1万枚 | 8.3万枚 | 8.3万枚 | 9.1万枚 | 9.2万枚 | 10.1万枚 |
今回のデイリー推移を見れば、いかに不安定な推移であったかは一目瞭然だ。2日おきに急上昇と急落を繰りかえすという、通常のCD推移とは明らかに異なる異常な推移となった。「急上昇した日は10万行くか!」とファンは期待し、急落した日は「やっぱ10万は無理か」とファンは落胆。感情も同時に浮き沈みする、一喜一憂の推移となった。
あまりにも不安定な推移だったが、最後は強力なデジタル成分の加算が決め手となり10万に乗せることに成功した。既に配信で売り上げている累計とあわせればなんと15.8万枚。初動だけで年間3位になることが決定した。1・2を独占するLiSAがケタ違いの売り上げのため2位になることはないが、4位以下にも大差をつけているためだ。国民的バンドと国民的アニメの相乗効果、まさに最強の作品となったといえそうだ。
【デジタルシングル】LiSA合算では首位ストップも、配信では4連覇!
バンプの登場でCD・合算の連続1位がストップしたLiSAだったが、配信ではまだまだその座を譲る気配はない。デジタルシングルランキングでは8.3万DLを売り上げ、なんと4週連続でオリコン週間1位を獲得した。先週は嵐に1日だけ首位を奪われたが、今週はライバル不在。一度たりともデイリー1位を奪われないパーフェクトを達成した。
衝撃の追い上げ!オリコン年間2位浮上の可能性も?!
LiSA「炎」・年間2位への軌跡
記録 | 日付 | 日数 |
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5万DL突破 | 2020/10/14 | 3日 |
10万DL突破 | 2020/10/17 | 6日 |
15万DL突破 | 2020/10/19 | 8日 |
20万DL突破 | 2020/10/21 | 10日 |
25万DL突破 | 2020/10/24 | 13日 |
30万DL突破 | 2020/10/28 | 17日 |
35万DL突破 | 2020/11/01 | 21日 |
40万DL突破 | 2020/11/03 | 23日 |
45万DL突破 | 2020/11/08 | 28日 |
発売から1ヶ月がたった「炎」。なんとその売り上げは45万DLに到達した。これはアニソンどころか、一般アーティストのトップクラスのヒット曲でもまず見られない。ペースがこれより上なのは、累計300万DLを達成した「Lemon」(28日間で58万DL)しか存在しないのだ。映画の方も日本映画史上最速で200億円を達成したが、配信のスピードも歴代トップクラスだったのだ。
これにより、現在年間1位が確定している「紅蓮華」に続き、「炎」もオリコン年間1位になる可能性が高まった。現在の暫定年間2位は上半期1位を獲得したOfficial髭男dismの「I LOVE...」。はるか上に位置した存在が、もうその差は15万DL差まで迫っていると推測されているのだ。このままのペースなら、なんと11月中に抜き去ってしまうことになる。はたして、史上初の年間1・2位独占となるのか。
【アルバム】アルバムもLiSAが奇跡の逆転で4週連続1位!
一方、アルバムランキングでも、週間ランキングを制したのはLiSAの『LEO-NiNE』だった。CDではfirpSideの『the very best of fripSide 2009-2020』に敗れ連続1位がストップしたが、デジタル成分で奇跡の逆転。4連覇を果たした。
自身最高だった3週連続1位の記録を自ら乗り越えた。さすがに今後は1位を取るのは難しくなっていくだろうが、紅白発表で爆発的な伸びも期待できる。年間1位はもう決まっているため、年末までウイニングランとなりそうだ。
【今週のラブライブ!】虹ヶ咲、EDはOPを超える売り上げに!
前作「虹色Passions!」では混乱の中で本来の力を見せられなかった虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会だが、十分な準備期間が用意された「NEO SKY, NEO MAP!」でようやく本領を発揮した。初動2.2万枚を売り上げ、初動だけで2万枚を突破したのだ。今回もバンプ、LiSAという規格外の強敵に阻まれ順位はさらに一つ落とし3位となってしまったが、売り上げではしっかりと結果を残したのだ。
OPの遅れを取り戻す粘りの推移で2万越え!
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 週 | |
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虹色 | 発売前 | 0.6万枚 | 0.9万枚 | 1.1万枚 | 1.3万枚 | 1.5万枚 | 1.7万枚 | 1.9万枚 |
NEO | 0.4万枚 | 0.8万枚 | 1.1万枚 | 1.3万枚 | 1.4万枚 | 1.6万枚 | 1.8万枚 | 2.2万枚 |
在庫が足りず、満足な推移ができなかった前回の遅れを取り戻す推移だった。超フラゲにより集計期間が1日多かったことも大きかったが、その推移は終始OPを上回る推移を見せた。連動特典の効果はすさまじく、OPはなんと先週から売り上げが回復し2週連続で0.3万枚を売り上げる猛追を見せ、累計は2.6万枚まで伸びている。最初は売れなくても後から見返せばいつのまにか売れている。今のアニソンが忘れているこの推移こそラブライブの強みなのだ。
来週の注目新譜は斉藤朱夏!
2020/11/17付のアルバムランキングで首位を狙うのは、斉藤朱夏の『SUNFLOWER』だ。約2年ぶりとなるアルバムで、今度こそ前回取れなかった合算1位を目指す。ただ、LiSAがfripSideを大逆転しているように、ライバルは極めて強い。1万枚を超えられるかが勝負の分かれ目といえるだろう。はたして、1位をつかむことはできるだろうか。