世界は、再びアニソンに染まった。

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2021/01/06付のデイリーランキングは、目を疑うような前代未聞の結果となった。なんと、1位のPoppin'Party から7位のAltessimoまで、オリコンデイリーTOP7をアニソンが独占したのだ。

前代未聞の大事件、アニソンだけでオリコン上位独占

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にわかに信じられない光景だった。普段なら、アイドルや一般歌手、アニソンの新譜が入り乱れる火曜のデイリー。その上位に一般歌手の姿はなかった。1位のPoppin'Party、2位のPeaky P-key、3位の夏川椎菜 、4位のAiRBLUE、5位のHigh×Joker、6位のMooNs、7位のAltessimoと、なんと1位から7位までを全て声優・キャラ名義が独占したのだ。

昨年4月、緊急事態宣言下でほとんどのCDが延期され、アニソンがデイリーTOP6独占を果たしたことはあったが、この時は1位がLUNA SEAと一般アーティストのタイアップを含むものだった。だが、今回は7曲全てが声優が歌う純粋なアニソン。前代未聞のデイリー完全制圧が完成してしまったのだ。

本来1位のsumikaがまさかのアルバム扱いに

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この現象が起こってしまったのにはもちろん理由がある。sumikaの「本音/Late Show」が、強力な一般アーティスト唯一の新譜としてシングルランキングに登場するはずだったのだ。だが、ふたを開けてみればランクインしたのはなんとアルバムランキング。アルバム3位で0.6万枚を売り上げたため、本当ならシングルデイリー1位になるのはsumikaのはずだったのだ。

あまりにも不可解なアルバムへの変更。原因となったのはオリコンが制定する『シングルは4曲まで』ルールとみられる。sumikaのシングルは2曲入りのはずなのだが、特典CDまでもこの曲数に加わってしまいアルバム扱いになってしまったのだ。だが、本来であれば特典CDはカウントされず、過去に同様の売り方をしたアーティストはいずれもシングル扱い。そのためオリコン集計ミスの可能性も高く、後日デイリーが修正させる可能性もありそうだ。

ポピパ、2作連続オリコン1位発進も週間1位は前途多難

Poppin'Partyのデイリー推移予測・前作比較

イニシャル 1.1万枚 1.9万枚 2.2万枚 2.4万枚 2.7万枚 2.9万枚 3.3万枚
Photo 0.5万枚 0.7万枚 0.9万枚 1.0万枚 1.1万枚 1.2万枚 1.4万枚

そんな大混乱のデイリーランキングを制したのはやはりPoppin'Partyだった。2作連続オリコンデイリー1位発進となったが、問題なのはその枚数。なんと1.1万だった前作の半分にも満たない、0.5万枚というあまりにも低いスタートとなってしまったのだ。

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今回も夏に行われるチケット応募券が付いているが、コロナショックの今ライブ開催は極めて難しく、これまでチケットのために複数購入していたファンはほとんどが1枚しか買わなくなってしまい、この激減につながってしまったのだ。事実、発売直前に2月のライブが延期となるなど、とてもチケットのために買う状況ではない。

ポピパの前々作は初日0.5万前後であり、チケットが付いていながらチケットがついていないCDと大差がないスタートとなってしまった。コロナショックの打撃は想像を絶するものとなり、最強の売上施策と称されたチケットCDはもはや売り上げを爆発的に伸ばすものではなくなってしまったのだ。

旧譜に敗れる可能性も・・・明日以降の粘りが必須条件に

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このような状況となり、本来なららくらく達成できると思われていたオリコン1位獲得に黄信号が点灯した。万が一sumikaの集計ミスが集計されれば0.6万でデイリー1位となり、一気に首位獲得が厳しくなる。たとえ修正されなくても、このまま低調な推移のままではLiSAやNiziUといった強力な旧譜に抜かれてしまう可能性が捨てきれないのだ。

そのため、週間1位獲得のためには、明日以降粘ることが絶対条件となる。だが、チケットCDの効果は全く期待できない状況で粘れるかは未知数。チケットに頼らない、バンドリの本当の力を試されることになりそうだ。

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