ママでも1位!

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2021/11/02付の週間シングルランキングが発表され、水樹奈々が5作連続の週間1位を獲得した。

【シングル】母は強し!水樹圧勝の週間制覇!



守るべき「命」を授かった声優絶対女王はまさに無敵だった。結婚、出産を経た水樹奈々1年ぶりの復帰シングルとなった「Get up! Shout!」が1.7万枚を売り上げ、5作連続の週間1位を獲得した。売上こそ2万枚には届かなかったが、それでも今年リリースされた全ての女性声優の売り上げを初動だけで上回った。

基本的に女性声優は結婚した場合ファンが減り一気に売り上げが落ちるため、アーティスト活動は引退、もしくは活動休止状態となることが多い。だが、水樹レベルともなると話は別。結婚程度で離れるファン層ではなく、しっかりとアーティストとして評価されている水樹は無敵。コロナショックによる売り上げ低下はあっても、その人気は健在なのだ。

決して真似できないレジェンドの領域がそこに!

水樹奈々のデイリー推移予測・前作比較

FIRE 0.9万枚 1.4万枚 1.6万枚 1.8万枚 2.0万枚 2.2万枚 2.4万枚
Get 0.6万枚 0.9万枚 1.0万枚 1.1万枚 1.3万枚 1.4万枚 1.7万枚

たとえ全盛期の4分の1位に落ちているとはいえ、その粘りは決して真似ができない本物だ。下がり始めると下げ止まらずにそのまま終わってしまう他の声優とは明らかに違う推移で、CDだけで初日の2倍を超える粘りを見せた。そして驚くべきなのは配信。前作を大幅に上回るデジタル加算により、一気に売り上げを伸ばしたのである。

CDは売れても配信はからっきし――若手声優ではよく見られるパターンだ。だが、レジェンドである水樹は違う。配信でもしっかり順応し、デジタル成分で売り上げを稼ぐことができる、それこそが、声優絶対女王たる強さの証なのだ。

【DLシングル】LiSA粘る!まずは2週で10万DL突破!

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デジタルシングルランキングでは、LiSAの「明け星」が2.5万DLを売り上げ、2週連続のオリコン週間1位を獲得した。「往け」も合わせると、LiSAが3週連続でオリコンの頂点に立っており、ドラマ主題歌を経験しその人気は確かなものとなったようだ。

これにより、累計はちょうど10万DLに到達した。初週の週間ランキング発表を待たずして10万DLに到達した「炎」と比べると半分のペースとなってしまったが、あちらは13週連続でオリコン週間1位を守る異常すぎる大ヒットであったため、これでも相当な速さだ。少なくとも、今年発売の新譜では最速記録となっている。

最強ライバルBUMP登場で連続1位は小休止へ

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このままCD発売まで連続1位と行きたいところだが、残念ながらそれは厳しくなってしまった。昨日、BUMP OF CHICKENが『すみっコぐらし』タイアップを引っ提げ新曲「Small world」をリリースしたのだ。さすがのLiSAと言えど最強クラスの配信売上を出せるバンプには対抗できず、来週は週間2位となることが確実となった。

とはいえ、初週を過ぎれば簡単に奪い返せるのがLiSAの底力であり、再び首位に戻るチャンスはいくらでもある。来週はいったんの我慢となるが、それはテレビ放送も同じ。2週ぶりの放送効果で、さらなる飛躍を狙う。

【アルバム】HE★VENSが大混戦アルバム制す!

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毎日のようにデイリー1位が目まぐるしく入れ変わり、大混戦となった今週のアルバムランキング。その大混戦を制したのは、HE★VENSの『One Day』だった。デイリー首位に立っていたのは序盤の2日間だけだったが、その貯金を最後まで守り切り、0.7万枚を売り上げ1位を獲得した。

HE★VENSはこれで前作『Fall on me』に引き続き2作連続で週間1位を獲得。売上も前作より伸ばし、その存在感をしっかり見せつけた。長きにわたり安定して売れ続けている『うたの☆プリンスさまっ♪』の人気はまだまだ無敵である。

【今週のラブライブ!】Liella!、これから試される本当の力は

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今週のアルバムランキングでは、シングルで週間1位を連発したLiella!の『リエラのうた』が首位の有力候補となっていた。しかし、ふたを開けてみれば売り上げは振るわず、0.6万枚と大きく伸び悩んだ。多くのライバルを追い抜くことはできず、まさかの4位どまりとなってしまった。

今回のアルバムは、NHKのみで放送されたおまけコーナーのアルバムであり、配信だけを見ているファンにとってはなじみがない。さらにLiella!はただでさえ大量リリースの最中であり、チケット応募券や強力な特典がない今回のCDは、サントラと同格の扱いに過ぎなかったのである。事実、サントラにデイリーで抜かされる日もあり、サントラを買うファンがついでに買う、という形とLiella!名義とは少し違ったのかもしれない。

売上施策なしでも売れるようになった時が本当の強さ、Liella!は成長できるか

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Liella!のシングルは、いずれも2種売り、チケット応募券など、きわめて強力な売上施策がこれでもかと施されており、本当の人気が見えずらい状況だった。図らずとも一切の売上施策を施してない今回のアルバムが出した0.6万枚という結果を、そのままファンの実数とするのは横暴だが、売上施策なしでも軽々1万枚を超えるAqoursとは、やはり大きな実力の差があるのだ。

もちろん、デビューしたばかりのLiella!にそこまで求めるのは酷である。だが、実際のファン数を増やしていかなければ、これからを生き残ることは難しい。売上施策なしでも1万売れるような存在になれるかは、これからの頑張り次第である。

来週の注目新譜はラブライブ!

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2021/11/09付のシングルランキングで首位を狙うのは、Aqours・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会・Liella!の「LIVE with a smile!」だ。これまで一度も交わることがなかった作品を超えるコラボがついに実現した今回。カウントダウンライブのチケットと完璧な布陣に、1+1+1を超えたその売り上げはもはや予測不可能だ。はたして、どのような売り上げを叩き出すのか。今週はデイリーから一度も目を離すことはできない。

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