みんなでつかんだ、頂点。

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2022/11/08付の週間シングルランキングが発表され、A・ZU・NAが3作連続の週間1位を獲得した。

【シングル】楠木へ最後の花道を!AZUNA惜別の首位!



突然の知らせに、ファンの想いは一つになった。シングルランキングでは、A・ZU・NAの「Blue!」が1.7万枚を売り上げ、3作連続の週間1位を獲得した。その売り上げは過去作全てを超え、なんと虹ヶ咲ユニットでナンバーワンの初動となった。

いくら人気声優が揃っているA・ZU・NAとはいえ、R3BIRTHすら置き去りにするすさまじい初動は、普通であれば出るはずはない。だが、今回だけは違う。今回のシングルを引っ提げて開催される1stライブが、楠木ともりにとって最後の舞台となるかもしれないからだ。

ラストライブのために、すさまじい需要で品切れも

虹ヶ咲ユニットのデイリー推移予測・前作比較

R3 0.7万枚 0.9万枚 1.0万枚 1.1万枚 1.3万枚 1.3万枚 1.5万枚
AZUNA 0.8万枚 1.2万枚 1.4万枚 1.6万枚 1.6万枚 1.7万枚 1.8万枚

楠木ともりの降板。これまでのラブライブでは絶対ないと思われていた突然の別れの知らせが、CD発売を控えたファンの心を大きく揺さぶった。報道された直後から、昼間まではそこまでの勢いになっていなかったCD購入が爆発的な勢いで発生。前半戦の売上だけで、他のユニットの初動を凌駕するものとなった。

だが、その勢いは限界がある。運営もまさか発売直前に需要が大幅に増えることなど予想だにしておらず、他のユニットと同じ数しかCDを用意してなかったのだ。そのため、その限界に近づいた後半戦以降は品切れにより入手困難となり、売り上げは失速してしまった。CDの在庫がなければ、売り上げが伸びるわけがないのである。

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供給をはるかに超えるパニック買いがなされたことから、発表直後から今回のCDはAqoursの「Fantastic Departure!」と同じ状況になると予測されていたが、やはりその通りになった。もう、ファンが求める数には生産が全く足りていない。そのため、生産が追いついた後はとてつもない累計まで伸びる可能性があるのだ。

そんなモノが全く足りない状況でも、強力なライバルがいなかったことで週間1位はらくらく獲得することができた。もちろん、今回の事件がなくても、週間1位にはなっていたものとみられるが、この1位が、ラブライブを去る楠木へ、最高の花道となったことは間違いないだろう。

【アルバム】男性声優エースはまだ譲らない!宮野が4年ぶり1位!

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アルバムランキングでは、宮野真守の『THE ENTERTAINMENT』が0.9万枚を売り上げ、3作連続の週間1位となった。前作からなんと4年、自身最長のリリース感覚となった影響で売り上げは大幅にダウンしてしまったが、それでも圧倒的人気は健在だった。

声優のCDそのものが売れなくなっている今、男性声優でもトップクラスの売り上げを維持しているのは極めて貴重。声優だけでなく、俳優としても活躍している宮野にとって、そのマルチな人気は他の追随を許さない。男性声優のエースの座を、譲る気はまだまだないのだ。

【DLシングル】オリコンでは惜敗の米津、アニソンでは敵なし!

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デジタルシングルランキングでは、米津玄師の「KICK BACK」が2.1万DLを売り上げ、4週連続の週間1位を獲得した。オリコン週間1位返り咲きを目指し、ヒゲダンと激しいオリコン首位争いを繰り広げたが、惜しくも首位返り咲きを逃してしまった。

それでも、アニソンランキングにおいて敵はいない。デイリーランキングでは抜かれるシーンも増えてきたが、それでも最後は週間を制すのは米津。1週間にわたって粘ることができる、圧倒的なその粘りこそ、秋アニメトップの力なのだ。

【今週のラブライブ!】ライブBDの終焉、Aqoursまさかの結果に

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もはや、ライブBDの時代は終わっていくのかもしれない。Aqoursにとって実に2年ぶりとなるナンバリングライブとしてリリースされた『Aqours 6th LoveLive! ~KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR~ <OCEAN STAGE>』。ところがその売り上げは、なんとたったの0.3万枚に終わった。

この2~3年で時代が大きく変わってしまったとはいえ、前作2.0万枚から6分の1にまで減少。単にAqoursのライブ作品としても、番外的ライブであった前作『Aqours EXTRA LoveLive! ~DREAMY CONCERT 2021~』から、なんと1000も売り上げを落としてしまったのだ。

『BDを買う余裕なんてない』――次々ライブで過去を振り返る余裕がなくなったか

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年間1位を獲得し圧倒的な強さを誇ったAqoursの姿は、BDランキングにはなかった。だが、今回のライブはドームライブであり、会場自体は数万人が訪れていた。決してAqoursの人気が目に見えて過去のものとなったわけではないのに、売り上げがそれに伴っていないのである。

こうなってしまった原因は、Aqoursだけでなく、『ラブライブ』が次々と次のライブを行う無限ライブ状態に突入しているからだ。ライブBDが出るころには、次のライブに参加するためのチケット応募がついたCDやBDが出る。当然そちらの購入を優先するため、ライブBDを買う余裕が、なくなってしまったのだ。過去を振り返る余裕は、今のラブライブにはない。

来週の注目新譜はYOASOBI!

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2022/10/11付のシングルランキングで首位を狙うのは、YOASOBIの「祝福」だ。配信ランキングでは完全に米津に主役の座を奪われ、4週連続2位に甘んじているが、売り上げはしっかり伸びている。そして迎えたCD発売。合算ランキングで比率の高いCDを加えることで、6週ぶりの首位返り咲きとなるか。デイリーにも注目したい。

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