紅白から、出禁なのか?

さきほど、衝撃的なニュースが報じられた。今年もNHK紅白歌合戦にウタがキャラ名義として選ばれたが、声優を用いないアバターのみの出演となったことで、声優が紅白に出場することはできなくなったというニュースが報じられ、その原因がなんとAqoursにあると指摘されたのだ。にわかに信じがたいニュースに、ネットは騒然となっている。
信じがたいニュース、「Aqoursのせい」で紅白声優枠なくなった?
けさ、目を疑うようなニュースが報じられた。2年連続でキャラ名義アーティストが紅白に出場を掴んだが、いずれも一般歌手がボーカルを担当するものであり、声優はAqoursを最後に出場から遠ざかっているのだが、その原因がAqoursにあると報じるニュースが出たのだ。
その内容は、4年前のAqoursの紅白出場時に「メンバーの写真撮影を巡るトラブルがあり、それを面倒と思ったNHKが声優の出場を取りやめた」というもの。声優の紅白出場の道が絶たれたのは、Aqoursのせいだと主張するとんでもない内容だ。
ウマ娘の不可解な落選にも説明はつくが・・・

確かに、声優が紅白に出場するのは、Aqoursを最後に途絶えている。ただこれは、アニソンのヒットが『きめの刃』をきっかけに一般アーティスト側へシフトし、アニメ枠も一般アニメメインになったにすぎない。ただ、それでも昨年のウマ娘の落選にはそれだけでは説明できないやや不可解な面もあった。紅白に出てもおかしくないほどの社会現象となっていたからだ。
万が一仮にこの報道が事実であれば、ウマ娘の落選は、上述の不義理により声優の出場にNOを突きつけられたことになる。だがそれでは、Aqoursは紅白の声優出場の道を終わらせた悪人ということなってしまう。Aqoursの出場は紛れもなくAqours自身の功績であり、それを否定してしまうことになるのだ。
出場はなくとも声優は毎年登場、信ぴょう性に疑問符

はっきり言えば、この報道自体にも信ぴょう性があるとは思えない。万が一事実であるなら、声優そのものが紅白に出てくるわけはないのだ。だが、昨年の紅白も、『鬼滅の刃』『新世紀エヴァンゲリオン』の声優たちが、普通に紅白に参加しているからだ。
さらに宮野真守はAqoursが出場した翌年の2019年の紅白で、企画コーナーの中で歌まで歌っているのだ。本当にAqoursのせいで紅白への声優の出場がダメというのなら、声優が裏方で声の仕事をするのならまだしも、宮野のように表立って歌うことは許されるはずがないのである。
これらの事実からも、この報道は真っ赤な嘘である可能性は高い。キャラ名義、ひいては声優の紅白出場を快く思わない人は多いが、そのような偏見の目が、いまだに根強いことを示す記事だと言えるだろう。