これが、最強の男。

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2022年度の年間アニソンCDシングルランキングが発表され、米津玄師が初の年間1位の座に輝いた。リリースはなんと11月。わずか3週間という超短期間で年間を制した。

衝撃のスピード決着!米津が初の年間1位!



2022年度の年間アニソンCDシングルランキングが発表され、米津玄師の「KICK BACK」が30.1万枚を売り上げ、初の年間1位の座をつかんだ。年間ランキングではあまりにも不利な11月リリースにもかかわらず、それまで年間1位を独走していたAimerを一撃で粉砕し、初の年間制覇となった。

米津玄師は言うまでもなく男性ソロでは日本最強の男だ。だが、「Lemon」の歴史的ヒット後はおいそれとリリースできなくなり、CDのリリースペースが大きく下がり、タイアップも一般向けのドラマやCMばかりだった。だが今年は、原点回帰ともいえる特撮とアニメと、アニメ寄りのタイアップでCDリリースを連発したのだ。

大ブレイク後初のCDシングルが衝撃的売上!

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米津玄師がアニメタイアップCDをリリースするのは、2017年以来5年ぶりとなった。この年は米津が最もアニメに力を入れた年であり、なんと3枚ものアニメシングルがリリースされた。だが、当時はまだ歴史的ヒット曲「Lemon」が生まれる1年前であり、現在ほど注目されてはおらず売り上げも年間1位には届かなかった。

だがもう今は違う。出せば必ず10万、20万を超える恐るべき人気を得た。それゆえに、出せば必ず年間1位と言われるようになったが、上述の通りその機会が訪れるまで5年もの年月を要した。30万という数字は、CDが売れなくなった現代の音楽シーンでは、誰も対抗できない異次元の領域なのだ。

11月発売のCDが年間1位になるのは史上初!

直近10年の年間1位の発売月

タイトル アーティスト 発売月
2021年度 僕が持ってるものなら 22/7 2月下旬
2020年度 LiSA 10月中旬
2019年度 逃走迷走メビウスループ
/Hop? Stop? Nonstop!
Aqours 1月下旬
2018年度 ドラえもん 星野源 2月下旬
2017年度 God's S.T.A.R. QUARTET NIGHT 前年12月
2016年度 MOMENT RING μ's 3月上旬
2015年度 Hello,world!/コロニー BUMP OF CHICKEN 4月下旬
2014年度 ゲラゲラポーのうた キング・クリームソーダ 4月下旬
2013年度 自由への進撃 Linked Horizon 7月中旬

年間ランキングの集計期間の特性上、秋以降のリリースは極めて不利であり、そこから年間1位ともなれば通常よりはるかに高いハードルを要求される。これまで最も遅いのは2020年度のLiSAが記録した10月。その記録を、1ヶ月以上も更新したのだ。

逆に言えば、米津レベルの売り上げをたたき出せれば何月だろうと年間1位となれるのだ。それだけ、圧倒的な売り上げだったことを物語る。2位との差は20万枚。その強さは、言うまでもなく本物だ。

【キャラ名義部門】これぞAqours!2年ぶりの年間王者に!

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昨年、最高売上が2万枚と過去最悪の結果に終わり、22/7に年間1位の座を明け渡してしまったAqours。だが、Aqoursは奇跡の大復活を遂げた。キャラ名義部門では、Aqoursの「なんどだって約束!」が6.6万枚を売り上げ、2年ぶりの年間1位を獲得した。

キャラ名義の年間1位の獲得は、初の年間制覇となった2019年度、2020年度に次ぐ3回目の獲得となった。強力なライバルたちに阻まれ涙をのむ都市も多かったが、これで記録は偉大なる先輩であるμ’sが記録した2014~2016年度の3回と並ぶタイ記録を樹立した。

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全くライバルがいなかった上半期と違い、年間の制覇までは困難な道のりだった。昨年の年間を制した22/7が下半期についに登場。Aqoursとの年間1位をかけた一大決戦と相成った。相変わらず圧倒的な人気で初動6万枚をたたき出し、やはり逆転されてしまうのかと不安がよぎった。

ところがナナニジはそこから全く伸びず、Aqours越えまであと3000枚を残すところで姿を消した。結果、3000枚の僅差で逃げ切り、Aqoursが年間1位の座を守り切ったのだ。二大アイドルの意地と思いのぶつかり合い、6万を超える激しい年間首位争いは、わずかながらAqoursに軍配が上がったのだ。

【声優部門】内田雄馬、衝撃の年間1・2位独占!

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上半期で初の頂点に立った男が、さらにバージョンアップを果たした。声優部門では、内田雄馬の「Congrats!! 」が1.0万枚を売り上げを初の年間1位の座を射止めた。上半期では万割れとなっていたが、今回はしっかりと1万の大台を超えて見せた。

上半期では1位だった「Good mood」を自ら超えていった。自ら30歳の節目を記念したシングルは通常より売り上げが伸び、過去の自分を超えたのだ。「Good mood」もそのまま年間2位を守ったため、自身初の年間1・2位独占。若返りが進む男性声優に新たなホープが誕生した瞬間であった。

2022年度アニソン年間CDシングルTOP10一覧!

タイトル アーティスト 年間売上
1 KICK BACK 米津玄師 31.1万枚
2 残響散歌/朝が来る Aimer 10.3万枚
3 一途/逆夢 King Gnu 8.9万枚
4 なんどだって約束! Aqours 6.6万枚
5 曇り空の向こうは晴れている 22/7 6.3万枚
6 ミックスナッツ Official髭男dism 4.8万枚
7 限りなく灰色へ/アイディスマイル 25時、ナイトコードで。 3.8万枚
8 マジLOVEスターリッシュツアーズ ST☆RISH 3.7万枚
9 夢が僕らの太陽さ 虹ヶ咲学園スクール
アイドル同好会
3.7万枚
10 Colorful Dreams! Colorful Smiles! 虹ヶ咲学園スクール
アイドル同好会
3.7万枚


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