これが、最強。
2023/10/17付の週間シングルランキングが発表され、YOASOBIがオリコン週間3連覇を達成した。
目次
【シングル】これがYOASOBIの底力!藤井風との接戦制す!
昨年の秋を支配した最強ドラマをも、YOASOBIは打ち倒した。デジタルシングルランキングでは、YOASOBIの「勇者」が1.7万DLを売り上げ、3週連続のオリコン週間1位をキープした。今週は最強ドラマを引っさげた藤井風の猛追を受け、一時はオリコン首位が危ぶまれた、最後の最後で突き放し逃げ切った。
もちろんアニソンでは全く敵なしの3連覇。この秋は完全にYOASOBI一色に染まる秋アニメとなった。現状、月末までYOASOBIに敵う存在はおらず、このままこの秋の完全王者として絶対的な存在感を示すことになりそうだ。
一時はわずか500差!日曜日が勝負を分けた
YOASOBI VS 藤井風 オリコン首位争い
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単位:DL | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・週 | |
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藤井 | 発売前 | 1.1万 | 1.3万 | 1.5万DL | ||||
夜遊び | 0.3万 | 0.6万 | 0.8万 | 1.0万 | 1.2万 | 1.4万 | 1.7万DL |
もちろん、集計日数をフルで使えるYOASOBIの方が断然有利であることは間違いないだろう。しかし藤井風の勢いはYOASOBIを完全に上回っており、集計日数のハンデをものともせず、土曜デイリーの時点ではなんと500差まで迫った。日曜デイリーでも逆転できなれば、抜かれる可能性が高かったのだ。
だが、最後に逃げ切ったのはYOASOBIだった。日曜デイリーではYOASOBIが逆転し、差を逆に突き放して勝負を決めた。この粘りこそ、YOASOBIが誇る最強の武器。日曜を制し、見事に逃げ切って見せたのだ。
秋の決戦は続く、来週は再びAdoとの首位攻防戦へ
なんとかオリコン首位を防衛したYOASOBIだが、その裏で最強のライバルが政権交代を狙わんと迫ってきている。日曜デイリーの首位はYOASOBIではなく、Adoだったからだ。ハロウィンが迫るにつれ、この曲の勢いは増すばかり。今週はなんとか差をつけたが、ついに日曜デイリーで逆転を許してしまっているのだ。
そのため、来週はこのAdoが首位に浮上する可能性が高くなっていている。『SPY×FAMIRY』のAdoは倒したが、こちらは本物のブームとなっており撃破は困難。月曜デイリーでも後れを取っていることから、明日の火曜デイリー以降、逆転しなければ王座を追われてしまう。はたして首位防衛はできるだろうか。
【CDシングル】ワンダショ、8月の借りを返し4作ぶり1位!
CDシングルランキングでは、ワンダーランズ×ショウタイムの「どんな結末がお望みだい?/星空オーケストラ」が0.7万枚を売り上げ、週間1位を獲得した。ここ最近のワンダショはGLAY、Roselia、Aqoursと強敵と鉢合わせしてしまい首位を取れずにいたが、前回敗れたAqoursとの直接対決で、逆に圧倒しリベンジを果たした。
あまりの連続リリースによりファンが疲弊し、全体的に売り上げが落ち始めているプロセカだが、他の4グループとは対照的に前作から数字をあまり落とさなかったことが、リベンジを達成した理由といえるだろう。個の安定感こそ、首位には絶対必要な力なのだ。
【今週のラブライブ!】複数作展開の光と影、来年のラブライブの行方は
一度傾いた負の連鎖は、最後まで立ち直らせることができなかった。『幻日のヨハネ』最後のシングルとなる「Forever U&I/La la 勇気のうた」。大苦戦を強いられた過去2作と比べればまだ善戦はしたものの、ワンダショの壁は破れずリベンジを決められた。それどころかアイマスにも敗れ、まさかのオリコン11位。3作連続のオリコンTOP10落ちと完敗の結末となった。
売り上げは前回をさらに下回る0.5万枚。下がり続けた売り上げは最後まで戻ることはなかった。話が進むごとに話題になることがなくなっていき、トレンド入りも泣く消えたヨハネ。それが売り上げにもいやというほど反映される形に。後輩たちの活躍と反比例するように、厳しい現実を突きつけられた。
後輩は週間1位返り咲き・・・取り残されたAqoursの未来は
一方、アルバムランキングではLiella!の『Jump Into the New World』が0.2万枚を売り上げ、9週ぶりに週間1位に返り咲いた。極端に週のレベルが低いタイミングだったとはいえ、発売から3ヶ月も経過したCDが再び首位に舞い戻るというすさまじい活躍を見せているのだ。
ここ最近のアルバムランキングでは、虹ヶ咲、Liella!、蓮ノ空と、後輩たちがかわるがわると首位になっていった。まだまだ勢いに乗っているこの3作品が現在のラブライブの主力になりつつあり、かつて栄華を誇ったAqoursはすっかり影が薄くなってしまっているのである。
かつてのμ'sの二の舞を避けるべく、次世代の作品と共存する『複数作品展開』となっている現在のラブライブだが、ファンのお金は無限ではない。積極的に展開する新しい世代にどうしても目が行きがちであり、Aqoursを優先するファンが減ってきているのだ。この売り上げ低下は、それを如実に示しているといえよう。
はたして、Aqoursはこのまま余生という形で活動を徐々に少なくしていくのだろうか。その答えは、12月の『幻日のヨハネ』のライブで、何が発表されるかにかかってくるだろう。ヨハネの2期発表を予測するファンは多いが、Aqoursとしての活動もしてほしいという声もある。Aqoursが来る2024年に何をするのか、重要なターニングポイントとなるだろう。
来週の注目新譜はありません。
2023/10/25付のランキングは、首位争いに絡めそうな強い新譜がない。そのため、今週1位となった旧譜が引き続き1位を狙っていく形となりそうだ。特にシングルランキングでは、YOASOBIが4連覇となるかに注目だ。