新たなバンドリの未来!

23110112

2023/11/07付の週間アルバムランキングが発表され、MyGO!!!!!が初の週間1位を獲得した。

【アルバム】新時代の幕開け!MyGOが初のランキング制覇!



厳しい冬を耐えに耐えた先に、希望に満ちた輝きが誕生した。アルバムランキングでは、MyGO!!!!!の『迷跡波』が1.9万枚を売り上げ、初の週間1位を獲得した。3桁の初動から始まったマイゴーが、デビューから1年の節目にすさまじい売り上げで完全覚醒を遂げた。

これだけのヒットとなったのは、言うまでもなく夏に放送された主演アニメの成功が大きい。バンドリらしからぬ非常にハードなストーリーでファンのみならず、多くのライトファンからも注目を集めた。アニメの成功で一気にファンを増やし、初のアルバムでこうして形として結実したのである。

品切れ響き大台届かずも・・・最後まで意地見せた!

バンドリのデイリー推移予測・前作比較

単位:枚
ロゼ 1.1 1.4 1.6 1.7 1.9 2.0 2.1万枚
マイゴ 1.2 1.4 1.6 1.6 1.8 1.9 2.0万枚

一方、最終日のすさまじい急上昇により、デジタル成分次第で大台突破の可能性を残していたが、残念ながらデジタル成分で2万までの残り1500を埋めきることはできず、わずか400足りず大台に届かなかった。四捨五入すれば2.0万枚であり、中盤の品切れによる失速が最後まで響く形となった。

それでも、終盤の驚異的な粘りでその実力を示すことはできた。月曜デイリーの売り上げで累計2万枚に到達したことは間違いなく、今年のバンドリで最もすさまじい売れ方となったことに、疑いの余地はないだろう。

栄光の裏で・・・突きつけられた世代交代の現実

23110111

一方、同時リリースとなった先輩のRAISE A SUILENは、まさかの0.6万枚と3分の1の売り上げに終わった。後輩の躍動とは対照的に、先輩たちの売り上げは厳しいものばかり。奇しくもバンドリは世代交代に成功したことになるが、それは同時に、これまで支えていた先輩たちが表舞台から降りるということを意味している。

シリーズが長く存続するためには、定期的な世代交代による作品の新鮮さのリセットは必要不可欠だ。だといいって、用済みだからと切り捨てるのは支えてきたファンへの冒涜である。新世代と旧世代の共存は、長期シリーズを抱えるコンテンツ全ての永遠の課題。これからのバンドリは、良くも悪くも全く別のものへと変わっていくことになりそうだ。

【シングル】ウマ娘、壮絶首位争い制しシングル初頂冠!

23110101

シングルランキングでは、ウマ娘の「ソシテミンナノ」が0.5万枚を売り上げ、初の週間1位を獲得した。これまでアルバムでは何度も首位経験のあるウマ娘だが、シングルでは大物に阻まれ一度も首位争いに持ち込むことができていなかったため、今回が初めてのシングル制覇となった。

CDでは無念の逆転負け・・・配信の力が勝負分けた!

23110104

今週のシングル上位

歌手CD配信
売上
合算
売上順位売上順位
SG ウマ娘 0.45万枚 2位 0.18万DL 0.52万枚 1位
DL 緑黄色社会 - - 1.25万DL 0.50万枚 3位
DL YOASOBI - - 1.19万DL 0.48万枚 2位
SG 中川翔子 0.46万枚 1位 - 0.46万枚 4位

実は、ウマ娘はCDシングルランキングでは1位ではない。昨日の日曜デイリーで首位に返り咲いた中川翔子が、わずか100枚差で逆転1位になっていたからだ。日曜にイベントをしていなければCDでも逃げ切れていたが、これまで何度も首位を掴んでいた百戦錬磨のアイドルに、ツメの甘さを突かれる形となった。

しかし、ウマ娘には配信売り上げという逆転の切り札が残されていた。デジタル加算により、100枚しかない差は一瞬で埋まり、中川翔子を逆転した。さらに配信ですさまじい売り上げをたたき出したYOASOBI、緑黄色社会の追撃を振り切った。

終わってみれば、CD1位の中川翔子は合算ではなんと4位。1位から4位まではわずか600枚差という信じられない超接戦となった。その中で、CDで僅差の2位になりながら、配信との絶妙な差で逃げ切ったウマ娘がチャートを制したことは、現在のランキングがいかに配信が重要であるかを物語る結果と言えるだろう。

【DLシングル】YOASOBI独占に終止符!緑黄色社会、追撃振り切り首位奪取!

23120601

その圧倒的な強さにより、この秋はYOASOBIが首位を独占し続けるのではないか、そんなジンクスを打ち破って見せた。デジタルシングルランキングでは、緑黄色社会の「花になって」が1.2万DLを売り上げ、初の週間1位を獲得。YOASOBIの連続1位を6で止める大金星を挙げた。

先週は日曜リリースにより、週間では勝負すらできなかったが、2週目でついに秋の王者を打ち倒した。だが、YOASOBIもそう簡単に勝てる相手ではなかった。三連休となった終盤戦では、大幅に売り上げを回復させ一気に迫り、終わってみれはなんと500差という超接戦。逆転負けしてもおかしくない超僅差であった。

それでも、緑黄色社会は前半戦の貯金と、2位に後退した終盤も食らいつき何とか逃げ切った。来週は再びYOASOBIが首位に戻ると思われるが、それでも一矢報いた彼女たちの強さは本物だ。紅白歌合戦へも2年連続の出場が有力視されており、同じ紅組で熱い共闘が見られるかもしれない。

【今週のラブライブ!】軒並み圏外の中、生き残るすべは・・・

23080211

ライブチケット応募券が付属するCDは、その応募期間が過ぎれば用済みとなる。それが現在のCDランキングが抱える大きな問題だ。それはラブライブでも非常に深刻な問題となっており、先週まで3ヶ月に渡って粘り続けていた『Jump Into the New World』も、チケットの応募期限が過ぎたとたん、今週は一瞬にして圏外へと消えてしまったのだ。

これは、現在のラブライブの立ち位置を如実に示しているともいえる。ラブライブのCDが売れていた時代は、チケットの応募期限が切れても新たに買ってくれるライトファンが多数いたため、すぐに圏外に消えるという例は少なかった。だが、今となってはライトファンはほとんどいなくなったため、固定ファンがチケットを買えばそれで終了。チケットの応募期間がそのまま、CDの寿命となってしまったのだ。

今週全てのCDがチケット応募期限切れ・・・ラブライブ全滅のおそれ

23100411

これにより、今週ランキングに生き残っているのは、『幻日のヨハネ』の「Forever U&I/La la 勇気のうた」、そして虹ヶ咲の『Fly with You!!』の2作だけとなった。この2作は両方ともライブチケット応募券が付属しており、このうち虹ヶ咲は今週でチケット応募期限が尽き、来週にも圏外に姿を消すことが濃厚となっている。

一方でヨハネはアニメ主題歌であるとともに応募期限が2週間と短かったことから、期限切れからなんとか2週間持ちこたえている。が、こちらもすでに風前の灯であり来週生き残れない可能性が高く、そうなればランキングからラブライブは全滅してしまう。来週さえ耐えれば再来週からは4週連続リリースとなりバトンは繋がるが、今年の1月にはそれに失敗しバトンが途切れているだけに、悪夢は再び繰り返してはならない。

来週の注目新譜は葛葉!

23110802

2023/11/14付のシングルランキングで首位を狙うのは葛葉の「Black Crack」だ。現在、サブカルチャーシーンですさまじい存在感を見せつけるようになったVtuber。その中でトップクラスの人気を誇る『にじさんじ』から、最強の男がアニソンランキングに降臨する。昨年リリースされたアルバムは5万枚売れており、2位以下に大差をつける圧勝となることは必至だ。はたしてどれだけの売り上げを見せつけるのか、デイリーに注目だ。

関連記事