首位運が、強いものが勝つ!

2023/11/21付の週間シングルランキングが発表され、ReoNaが週間1位を獲得した。
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【シングル】ReoNa強運掴んだ!ライバル不在で久々の1位!
首位を得るには、いかにライバルとの激突を避けれるかが最も確実だ。シングルランキングでは、ReoNaの「R.I.P.」が0.7万枚を売り上げ、3作ぶりの週間1位を獲得した。週間1位の獲得は、2021年の「ないない」以来、2年ぶりの快挙となった。
ここ数作、首位争いに絡めていないReoNaが久々の頂点に立った最大の理由はいうまでもなくライバルの不在だろう。今週は5000を超えるライバルが他には一人もおらず、デイリーでは堅実な推移で首位を明け渡さなかった。ラッキー1位ではあるが、それは首位を引き付ける首位運があってこそ。運も実力のうちなのだ。
【DLシングル】秋の長期政権は渡さない!緑黄色社会首位防衛!

デジタルシングルランキングでは、緑黄色社会の「花になって」が1.0万DLを売り上げ、3週連続の週間1位を獲得した。今週、YOASOBIのゲリラリリースにより首位争いはさらに激しさを増したが、日曜デイリーで緑黄色社会も0.2万DLと急上昇したのが決め手となり、YOASOBIのダブル猛追を振り切った。
YOASOBIの天下を取るものと思われた今年の秋だが、なんとここまで3週連続で緑黄色社会が長期政権を樹立する形に。緑黄色社会もまた、YOASOBIと負けず劣らずのロングヒットする力があるのだ。さすがに紅白本番が近づくにつれ首位争いは厳しくなってはいくが、その直前まで長期政権を守ることはできるだろうか。
【今週のラブライブ!】スリーズブーケまさか・・・チケット頼みの厳しい現実

これが、今のラブライブの現実である。スリーズブーケの「素顔のピクセル」は、前作、前々作がかなりの売り上げを記録したことから今週ReoNaとの首位争いを繰り広げた。ところが、週間ランキングで発表された売り上げが明らかとなった瞬間、誰もが目を疑った。
その売り上げはわずか0.4万枚。前作はおろか、デビューシングルすら下回るラブライブ今年度シングルワースト初動となってしまったのだ。デイリーでは序盤こそ出遅れたものの、初めてオリコンデイリーTOP3入りするなどむしろ好調だったが、デイリー推移とはかけ離れた数字に、驚きの声が上がった。
『チケットがなければ買わない』――ライブ重視のしわ寄せは重く
こうなった原因はいたって簡単であり、今回のCDにはライブチケット応募券が付属していなかったことだ。現在、ラブライブはライブが毎月のようにおこなれており、多種多様なCDにライブチケット応募券が付属している。そのため、チケット目当ての購入が優先され、チケット応募券がないCDはそれだけでスルーされるようになってしまったからだ。いうまでもなく、ファンの財力は無限ではない。ただでさえ4作品同時並行展開とお金のかかるラブライブだけに、ライブに行きつつすべてのCDを買おうものなら年間数百万円かかってしまう。そんな金を払えるものはごくわずかしかいない。ほとんどのファンは買うCDを吟味した結果「チケットがつかないCDは買わない」という結論に至り、それが今回の売り上げ不振につながってしまったのだ。
来週のDOLLCHESTRAはさらに厳しい数字へ・・・負のスパイラルは終わらず

スリーズブーケは蓮ノ空のユニットの中では最も人気があり、ここまで高い売り上げとなっているのはいずれもスリーズブーケ側だ。そのため、来週発売されるDOLLCHESTRAの「Take It Over」は、当然今回の数字をさらに下回ることが予想される。
アルバムでは強力な特典を武器に首位を取れるとはいえ、ここまでシングルでは一度も首位を獲得できていないのは、このチケットがなければ売れないという致命的な弱点が影を落としている。来年発売される初のシングルではチケットが付属するため首位候補とはなっているが、はたしてチケットに頼りきっていいものなのだろうか。この悪循環を脱却しなければ、ラブライブの次のヒットはないのかもしれない。
来週の注目新譜は22/7!

2023/11/28付のアルバムランキングで首位を狙うのは22/7の『旅人算』だ。史上初のキャラ名義シングル年間TOP3独占も狙えたナナニジだが、秋の新作はアルバムを選択。年間TOP3独占はなくなったが、アルバムランキングでの上位入りは確実。年間1位を独走する結束バンドに勝てる可能性こそないが、これまで通りのセールスを出せば年間2位は確実である。はたしてどのような売り上げとなるか、明日のデイリーに注目だ。