配信だけが、全てじゃない！
2024/03/19付の週間シングルランキングが発表され、YOASOBIが週間1位を獲得した。
目次
【シングル】配信だけじゃない！YOASOBI、CDでも無敗継続！
シングルランキングでは、YOASOBIの「Biri-Biri」が1.2万枚を売り上げ、5作連続の週間1位を獲得した。初のアニタイから5作目、配信と比べると売り上げは低いもののすべて週間1位。『ポケットモンスター』関連シングルとしても、BUMP以来4年ぶりの首位となった。
『CDはおまけ』――それがYOASOBIをはじめとしたデジタル時代に生まれた新世代アーティストの常識だ。だからこそ、CDでの強さがより際立つのだ。さらに今回の曲は、既に11月に配信リリース済。ここ3作はすべて配信からしばらく経ってのリリースと、時間差でのリリースが続いているのだ。
配信では首位を取れずもCDでリベンジ果たす！
昨年の「アイドル」の歴史的ヒットを考えれば意外にも思えるかもしれないが、「Biri-Biri」はデジタルシングルランキングでは一度も首位を獲得することはできなかった。それどころか、前作「勇者」にすら勝てなかった。『ポケモン』主題歌とはいえ、ゲーム1周年記念曲というあまりにもタイアップ効果が限定される曲では、YOASOBIといえど売るのは難しいのである。
しかし、それから半年たってリリースされたCDは週間1位を掴み、配信での借りを返す形となった。もちろん、他にライバルがいなかったという運もあるのだが、この曲にとって初の首位であることに変わりはない。配信と比べると強いとは言えないCDではあるが、それでもしっかり売れるのがトップアーティストである。
【アルバム】LIP×LIPが4年ぶり週間制覇！
アルバムランキングでは、LIP×LIPの『生まれてきたことに感謝しなさい!』が1.1万枚を売り上げ、2作連続の週間1位を獲得した。前作から4年ぶりのリリース。売り上げこそ半分となったが、1万枚を超える圧倒的な人気は健在。ライバルもいなかったため難なく週間連覇を果たした。
『告白実行員会』シリーズのなかでは、ダントツの人気を誇る彼ら。リリースしたすべての楽曲がヒットしており、4年ぶりのリリースということもありファンも待ちに待ったリリースなのだろう。今年はHoneyWorksプロデュースのアイドルがヒットするなど、躍動の一年になりそうだ。
【DLシングル】他陣営総攻撃開始も、BBBBダンスは止まらない！
その大ヒットに各陣営本気の猛攻を仕掛けてきた。先週首位奪還を果たしたCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」だったが、首位を奪い返されたBE：FIRSTが再び反撃に転じた。先週のお返しとばかりにすさまじい売り上げを出され、再び首位を明け渡す形となった。さらに月曜デイリーでは、ジャニーズのTravis Japanが初日だけで2万DLを超えるすさまじいスタートを決められ、残念ながらCreepy Nutsは首位から遠ざかる結果となっている。
首位を奪わんとする各陣営の猛攻撃で首位を失ったが、それでも売り上げは別格だ。今週も2万DLを超える高いペースを維持し、周りの思惑に惑わされないヒットを積み重ねている。もちろんアニソンでは敵なしの6連覇。水を差されようと、そのヒットを阻むことはできないのだ。
【今週のラブライブ!】最後の1枚になるも売上急上昇でバトン繋ぐ！
先週までギリギリのところで耐えていた「Link to the FUTURE」がついに圏外に消え、ランクインは「Special Thanks/青とシャボン/ミルク」ただ1作となってしまった。ラブライブのCDはいまや2ヶ月生き残ることすら難しく、それは急成長中の蓮ノ空でも難しいのだ。
ただ、バトンリレーが途切れる危機とは無縁であった。唯一生き残った「Special Thanks/青とシャボン/ミルク 」は0.2万枚となんと先週から3倍もの急上昇を見せ、週間上位に返り咲いたのだ。これにより来週発売の新譜に何の心配もなくバトンを渡すことができ、売り上げはついに3万枚に迫るものとなったのだ。
来週はシャッフルユニットシングル「Colorfulness/ハッピー至上主義!/Pleasure Feather」が発売され、それに向けて最高のお膳立てとなった。さらにこのCDを皮切りに4月末まで6週連続でラブライブ関連作の連続リリースがあるため、バトンリレー失敗とは完全に無縁。今作は今週でチケットが切れるが、来週は新譜との連動効果もあり、初の累計3万枚突破を果たすことになりそうだ。
来週の注目新譜はCreepy Nuts！
今年を代表する歴史的ヒット曲が、唯一制していない最後のピースを埋めに行く。2024/03/26付のシングルランキングで首位を狙うのは、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」だ。ついにCDが発売され、残るCDシングルランキング制覇を狙う。
いうまでもなく、過去のCreepy Nutsとは比べ物にならないとてつもない売り上げとなることは間違いない状況であり、シングルランキング首位は総なめとなることが確実だ。はたしてどれだけの売り上げとなるか、デイリーからは一日たりとも目が離せない。
