世はまさに、大ガールズバンド時代!

2024/06/16付のデジタルシングルデイリーランキングが発表され、トゲナシトゲアリの「空白とカタルシス」が0.3万DLを売り上げ、初のオリコンデイリーTOP3スタートを決めた。
ついに時代が来た!トゲナシトゲアリ初の頂点!
1年間にわたる下積みの努力が報われた瞬間であった。土曜デイリーでは、トゲナシトゲアリの「空白とカタルシス」が0.3万DLを売り上げ、初のオリコンデイリーTOP3スタートを決めた。トゲナシトゲアリの作品がオリコンデイリーTOP3入りすのは、これが初の快挙となった。
鳴り物入りで始まったアニメは、話数を重ねることに人気が火が付き、過去作全てのシングルが復活するなどかつてないブームをもたらした。もはや春アニメのダークホースではなく、最大のヒット作と言っても過言ではないほどにまで成長したのだ。
ぼざろ、MyGOに続き・・・ガールズバンドアニメが空前のブームに

このような大ヒットとなったのは、もちろんアニメの出来が非常に良かったということが一番大きいのだが、やはり現代の時代の流れにうまく乗れたというのも大きいだろう。それは、2022年にすさまじい社会現象をもたらした『ぼっち・ざ・ろっく!』から始まった、第2次ガールズバンドアニメブームである。
その勢いはぼざろだけにとどまらず、近年はCDが売れず低迷していた『BanG Dream!』からも最新作MyGOのアニメが大きな話題となり、2万枚を超える大ヒットを記録。下がる一方だったバンドリの売上をV字回復させることに成功するなど、ガールズバンドものがウケやすい空気となっていたのだ。ガルクラはそれに続く流れに乗ったのである。
『けいおん!』や『Angel Beats!』らが活躍した15年前の第1次ブームとは異なり、第2次ブームの特徴はいずれも主人公が何らかの闇を抱えている、という点で共通している。どん底にいた主人公がバンド活動を通じて心を開き成長していく、そんなストーリーが令和の世相に非常にマッチしているといえよう。これが時代に合わせたアニメの形。新時代に適応できたものこそが、成功者となるのである。