日本の夏、アニソンの夏!

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2024/07/09付の週間シングルランキングが発表され、YOASOBIが週間1位を獲得した。

【シングル】『推しの子』歌手対決!YOASOBIが頂上決戦制す!



その季節の主役をめぐる争いは、この夏も最初からクライマックスだ。デジタルシングルランキングでは、YOASOBIの「UNDEAD」が1.7万DLを売り上げ、週間1位を獲得した。これでYOASOBIが担当したアニメソングは6曲連続で1位。どんな曲でも必ず1位となる圧倒的な人気を見せつけた。

2024年初アニタイとなるこの曲は、『物語シリーズ』の主題歌だ。これまでもすさまじいヒット曲を送り出し、2016年には年間1位も獲得した最強タイアップに、2023年の邦楽王者が最強タッグを結成。それが夏の頂点争いの初戦を取った。

新『推しの子』主題歌猛追!序盤のリードで逃げ切る!

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しかし、そう簡単に夏の主役になれるほど甘くはなかった。YOASOBIの圧勝と思われた今週、週後半の主役となったのはGEMNの「ファタール」だった。去年YOASOBIが頂点に立った『推しの子』主題歌を引き継いだ歌手たちが、YOASOBIに襲い掛かったのだ。

デイリー後半では4日連続で0.4万DL前後をキープと信じられない衝撃的な粘りを見せ、一瞬にして差は縮まった。YOASOBIは月曜リリースだったためその貯金で逃げ切ったが、勢いはで完全に上回れている。来週以降はYOASOBIと言えど、頂点を奪われる可能性すらあるほどだ。

それでも、初週はネームバリューが勝りYOASOBIが勝利したのは間違いない。YOASOBIの本領は2週目以降の粘りであり、夏の頂点をかけた戦いはまだまだ始まったばかりなのだ。

【アルバム】うたプリ週間2連覇も、オリコン1位ならず・・・

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アルバムランキングでは、黒崎蘭丸の『MUSIC FOR LIFE』が1.8万枚を売り上げ、初の週間1位を獲得した。売り上げこそ先月の寿嶺二からわずかに下がったが、それでも2万枚に迫る圧倒的な人気は健在。対抗馬はいなかったためデイリーパーフェクトと圧勝した。

それどころか一般アーティストでも彼を止められるものはおらず、初日からオリコンデイリー1位スタート。2日目、3日目も首位を守り、来栖翔以来となるうたプリソロによるオリコン週間1位獲得は、誰もが確実だと思われていた。

オリコンの闇――輸入盤韓国の襲来で散る

oricon darkside

しかし、黒崎蘭丸がオリコンの頂点に立つことはなかった。4日目の金曜デイリーに登場した新譜RIIZEが、初日だけで3万枚という信じられない売り上げを叩き出され、黒崎蘭丸のオリコン1位の夢は一瞬で潰えた。そう、彼らこそ今週最も恐れていた輸入盤韓国だったのだ。

海外からの莫大な売り上げの流入の前に、アニメファンの力ではちっぽけなものであった。2日目もドトメとばかりに2万枚を上澄みされ、最終的には6万枚越えとトリプルスコアの差を付けられた。2か月前に輸入盤韓国の猛攻を耐えきったKnightsですらこの数字では勝てない。最強K-POPアーティストの前に完膚なきまでに叩き潰された。

これが、現代のアルバムランキングを牛耳る輸入盤韓国の脅威だ。アニソンにとってチャンスといえる週は、単に彼らがいたため他の有力歌手が避けて生まれた偽りのラッキー週だったのだ。そう簡単に1位など取れない。オリコン週間1位を複数回勝ち取っているうたプリと言えど、それは同じなのだ。

【今週のラブライブ!】フィナーレへの決意!Aqours2年ぶり週間V2!

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フィナーレライブの発表――その反響がいかに大きいものであるかを物語る結果となった。CDシングルランキングでは、Aqoursの「僕らの海でまた会おう」が0.3万枚を売り上げ、なんと2週連続で週間1位を獲得した。Aqoursの週間連覇は、2021年の「ユメ+ミライ=無限大」以来2年ぶりとなった。

売り上げこそ大したことがないものに見えるが、初動売上は0.7万枚だったことを考えると、初動の半減程度のダウンに抑える驚異的な粘りを見せたことになる。それはいうまでもなく、フィナーレの報を受けたファンが惜別の購入を行った、ということなのだ。

【デイリー速報】夏の頂上争いに衝撃参戦!シカ首位スタート!

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2024/07/09付のデジタルシングルデイリーランキングが発表され、シカ部の「シカ色デイズ」が0.3万DLを売り上げ、いきなりオリコンデイリー1位スタートを決めた。キャラ名義によるアニメ主題歌が配信でオリコンデイリー1位となるのは、2023年のウマ娘以来1年ぶりとなった。

夏アニメ『しかのこのこのここしたんたん』の主題歌となった今作は、いわゆる電波ソングだ。オタクの心を鷲掴みにした楽曲が突き刺さり、いきなり邦楽の頂点へと上り詰めたのだ。このような売れ方は、2019年の「お願いマッスル」を彷彿とされる。この夏の主役争いへ、まさかのところから名乗りが上がった。

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