夏は、ロック!
2024/07/16付の週間シングルランキングが発表され、トゲナシトゲアリが週間1位を獲得した。
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【シングル】驚異の成長!ガルクラ最高初動で頂点に!
その人気は天井知らずだ。シングルランキングでは、トゲナシトゲアリの「空白とカタルシス」が1.0万枚を売り上げ、2作連続で週間1位を獲得した。前作の売り上げを軽く上回り、自己最高の初動記録を更新。最後のアニメ劇中歌で、有終の美を飾った。
今回のシングルは、ライバルであるダイヤモンドダストと現実世界でも対決となり、売り上げ差は3倍と圧勝。劇中では敗れたが、現実では見事にリベンジを果たした。すべてのシングルがランクインし続ける圧倒的な人気のトゲナシ人気に、敵はいない。
初日爆発も、中盤失速で今後に課題
序盤から過去最高のオリコンデイリーTOP3入りを果たし、最高初動更新となったトゲナシトゲアリだが、初日から初動までの売り上げは1.5倍と、初日売り上げの割には低めの結果となっている。今回は特典もあって初日に売り上げが集中し、2日目以降の売り上げが伸びにくくなっているようだ。
このように現在進行形のブームが徐々に初日に偏っていくのは、ファンの新規流入が少なくなっていき、既存のファンが初日に買うようになったということであり、更なる人気拡大のためには、粘りを強くしていくのも重要といえる。
【DLシングル】衝撃のダークホース襲来!シカが週間制す!
灼熱の夏は、大混戦の幕開けとなった。デジタルシングルランキングでは、シカ部の「シカ色デイズ」が0.8万DLを売り上げ、初の週間1位を獲得した。その季節のトップクラスのアニメがかわるがわるに支配する現代のデジタルシングルランキングでは、キャラ名義が首位になることはめったにない。実に2021年のシーズ以来、3年ぶりの頂点となった。
さらに言えば、現在配信ランキングで上位に入ってくるのは、例外なく音楽アニメである。一方で『しかのこのこのここしたんたん』は音楽アニメではない。音楽アニメ以外のキャラ名義が頂点となるのは、デジタルシングルチャートが始まって以来初の大快挙となった。
平成の電波ソング復権へ、夏の主役になれるか
「シカ色デイズ」は、まさに典型的な電波ソングだ。このような電波ソングは平成期に多数ヒットし、チャートもにぎわせていた。しかし、『鬼滅の刃』ヒットにより令和期のアニソンの定義は180度変化し、強力な一般歌手が跋扈する戦場へと変わった。その中で平成期の電波ソングはヒットチャートから姿を消した。
そんな中、今年に入り平成時代を彷彿とさせるような電波ソングが相次いでヒットしてきている。いわゆる『釘宮病』を全開とした電波ソング「旦那様とのラブラブ・ラブソング」のヒットに続き、またしても電波ソングがヒットを果たした。一般アーティストの楽曲に飽きたオタクは、先祖返りが起きているのかもしれない。
【アルバム】ガールズバンドブームはバンドリにも恩恵!
一方、アルバムランキングでは、『BanG Dream! カバーコレクション Vol.Extra』が0.6万枚を売り上げ、週間1位を獲得した。今回は、ガルパなどの代表されるバンドリのカバーソングシリーズ最新作。2020年にはオリコン1位も獲得したバンドリの主力商品だ。最近は首位争いから遠ざかっていたが、2021年以来4年ぶりの首位獲得となった。
今回は初めて『MyGO!!!!!』をメインとしたカバーアルバムとなり、昨年から続くMyGO!!!!!の人気で、カバーソングも非常に高い売り上げとなったのだ。奇しくも、シングルの1位もガールズバンド。現在のガールズバンドブームに乗り、それがバンドリにも強い味方となっているのだ。
【今週のラブライブ!】未来へ前を向くAqoursの勢いは止まらない!
フィナーレへの歩夢を止められるものはもういない。Aqoursの「僕らの海でまた会おう」は今週も0.2万枚と、先週からほとんど下げないすさまじい粘りを見せた。前作の3週目はもう3桁まで下がっていたことを考えると、以下に粘っているかは明白だ。
これが最後、それがファンを突き動かす原動力だ。今まではCDを買っていない人も買っていく、最後という言葉の重みは、それほど大きいのである。
来週の注目新譜は蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ!
2024/07/16付のシングルランキングで首位を狙うのは、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの「Bloom the smile, Bloom the dream!」だ。3ヶ月ぶりとなるシングルは、9人体制初のシングルで3作連続の1位を狙う。はたしてどれだけの売り上げとなるか、明日のデイリーは注目だ。