アニメの力は絶大!
2024/09/03付の週間アルバムランキングが発表され、トゲナシトゲアリが週間1位を獲得した。
【アルバム】ガルクラ圧巻!大ブレイクの1年締めくくる!
世はまさに、空前のガールズバンド全盛期だ。アルバムランキングでは、トゲナシトゲアリの『棘ナシ』が2.6万枚を売り上げ、2作連続の週間1位を獲得した。前作からわずか4ヶ月という異例のハイペースでのリリースにもかかわらず、前作をはるかにしのぐ売り上げで、衝撃的な1位を掴んだ。
アニメの成功にのり大ヒットしていたとはいえ、CD単体では初動1万越えすらなかったトゲナシトゲアリ。初のCD単独での初動1万の大台を超えるどころか、それをはるかに飛び越える衝撃的売り上げ。それほど、今回のアルバムが始めてのCD購入だったというファンが多かったのだ。
アニサマも後押し!ガールズバンドの流れに乗る!
アニメ放送直後のアルバムで、2万越えの大ヒットを記録する――という流れには既視感を持っている人もしくなくない。そう、昨年大ブレイクを果たしたMyGO!!!!!と、全く同じパターンの売れ方となっているからだ。どちらも、アニメが話題となり一気にファンが増え、過去では考えらえない売り上げをたたき出す。ガルクラもまた、そんな成功の流れにうまく乗ることができたのだ。
奇しくも、そのMyGO!!!!!と共に初出場を果たしたアニサマが売り上げにも大きく影響をもたらした。出演した金曜の直後の土曜デイリーでは前日の2倍近くまで急上昇し、アニサマでトゲナシトゲアリを見た新規ファンがこのアルバムを買ったことを裏付ける動きを見せていたのだ。まだ前作から4ヶ月しかたっていないタイミングでのリリースは、アニサマでの新規ファンを獲得をにらんでのものであり、その読みは見事に当たったのだ。
『ぼっち・ざ・ろっく!』から始まった第2次ガールズバンドアニメブーム。3年連続でその流れが続き、更なる後続作品の登場にも期待が高まる。この流れは当分の間、アニソン界のトレンドとなっていきそうだ。
【シングル】国民的バンド・ミスチルが盤石の1位!
そんなガールズバンドアニメたちの躍進に呼応するように、国民的バンドもその力を見せつけた。シングルランキングでは、Mr.Childrenの「in the pocket」が1.7万DLを売り上げ、2作ぶりのオリコン週間1位を獲得した。今週はCDシングルで強力な新譜が全くなかったため、合算ランキングでも配信の数字のみでミスチルが週間1位を手にした。
初日こそ実写映画主題歌だった前作とほぼ同じスタートだったが、話題のアニメ主題歌ということもあり2日目以降は前作を凌ぐ粘りを見せ、初動は前作を大きく超えた。前作は運悪くジャニーズと鉢合わせし首位を逃したが、今回はライバルがおらず文句なしの圧勝1位。四半世紀にわたりバンドシーンの頂点に立ち続けるミスチルが、アニソンでも絶対的な力を見せつけたのだ。
【今週のラブライブ!】蓮ノ空最後の花火を打ち上げた!
最後まで蓮ノ空は強かった。ついに今週チケット応募締め切りを迎えた蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの「Bloom the smile, Bloom the dream!」。先週を凌ぐさらなる駆け込み需要により、累計売上は3.7万枚にまで増え、2022年の虹ヶ咲がたたき出した水準に迫るところまで持ってきた。
チケットがなくなるため、累計の伸びはここでストップするが、蓮ノ空がこの1年でどれだけ成長したかを示すには十分すぎる結果。明日には次の公演チケットが付属するスリーズブーケの1年ぶりのシングルがリリースされ、そちらにバトンが渡される。今年の蓮ノ空は最後まで前作をはるかにしのぐすさまじい売り上げの連続が期待できそうだ。
来週の注目新譜はGEMN!
2024/09/10付のシングルランキングで首位を狙うのは、GEMNの「ファタール」だ。現役ジャニーズの主戦場であるCDランキングということで、配信をはるかにしのぐすさまじい売り上げが出ることは間違いないだろう。中島健人はSexyZone(現在はtimeleszに改名)を脱退し現在はソロ活動となってはいるが、セクゾン時代は人気ナンバーワンのメンバーだっただけに、現在のtimelesz本体に匹敵する10~20万のとてつもない売り上げをたたき出す可能性もあるのだ。
ジャニーズファンが多数動くことを警戒してか来週は大物がリリースを軒並み避けており、来週の新譜はスリーズブーケが次点という、全くと言っていいほど強敵が不在の超隙間週となった。もはやオリコン週間1位の獲得はほぼ間違いない状況であり、争点は現在CDシングル年間1位を独走しているすとぷりに挑める売り上げとなるかどうかだろう。果たしてどれだけの売り上げをたたき出すか。明日のデイリーは、絶対に見逃せない。