アニソンの救世主!

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2024/12/03付の週間シングルランキングが発表され、Creepy Nutsが6週ぶりに週間1位に返り咲いた。

【シングル】月末とは思えない週間・・・Creepy Nutsがピンチ救う

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月末とは思えない寂しいランキングとなった。今週リリースされた新譜は、シングル、アルバムともにトップが3000台という、月末としては極めてレベルの低い週となってしまった。今年に入って月末であっても週の低いケースは何度かあったが、それはシングルかアルバムかどちらか一方だけであり、両方ともここまでレベルが低かったのは前例がない。

ゴールデンウィーク、お盆休み、年末年始のようにレコード会社の休みにより新譜のリリースそのものがない時期ならまだしも、月末は給料日のために新譜が集中するためリリース数は多い。にも拘わらず、下手な年末年始を下回る壊滅的低レベル週となってしまったのだ。

『一極集中』の弊害・・・CDの不況を配信でカバーするモデルも崩壊

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こうなった原因はいうまでもなくCD不況が最大の原因だ。今週は一般アーティストやラブライブなどの売り上げが期待できる強力なタイトルのリリースがなかったため、目玉不在のCDランキングは低レベルとなっていたのだ。しかし、今までそういう週では配信のヒット曲たちがそれをカバーし、全体レベルがここまで低くなることはなかった。だが、今週の配信ランキングは、ランキング下限が歴代ワースト記録を更新する極めて低レベルなランキングとなり、CDの低さをカバーしきれず合算ランキングも壊滅した。

現在の配信ランキングは、四半期初めにそのクールに放送されるアニメの主題歌が一斉にリリースされ、後半になると全くリリースされなくなる『一極化』状態となっている。その結果、クールの終わりが近づくと配信ランキングはレベルが急降下するようになり、CDだけでなく配信ランキングも今年ワーストの結果となった。CD不況どころか配信すら衰退が進行するという負のダブルパンチが最悪の形で表面化してしまったのだ。

『壊滅』ランキングで唯一気を吐いたCreepy Nutsが週間制覇!



そんな中、唯一売り上げを保っていたのがCreepy Nutsの「オトノケ」だった。0.7万DLとペースは落ちてきたとはいえ、他の情けない結果になっているアニソンとは比べ物にならない粘りを見せ、6週ぶりに週間1位に返り咲いたのである。

曲のヒットだけでなく、アニメ『ダンダダン』そのものも人気となり、その話題性がこの売り上げキープに貢献しているのは言うまでもないだろう。再来週には唯一まだ首位になっていないCDの発売も控え、全てのランキングで秋アニメの王者が頂点に立つことになりそうだ。

【今週のラブライブ!】Liella!、4作ぶり大台見えた!

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これがLiella!の力だ。発売3週目を迎えた「Bubble Rise/Special Color」は、今週も0.2万枚と非常に高いペースで粘り、累計1.9万枚と大台突破に王手をかけた。早ければ来週にも、大台の2万枚の壁を突破することになる。

アニメ3期の評判は予想以上のものとなり、2期で見限っていたファンもその考えを改め、ファンが戻ってきつつあるようだ。再来週には今回の楽曲をさらに凌駕する反響となっている「絶対的LOVER/Dazzling Game」の発売も控え、この秋はLiella!がヒットの中心となっていきそうだ。

来週の注目新譜はスリーズブーケ!

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2024/12/10付のシングルランキングで首位を狙うのは、スリーズブーケ/DOLLCHESTRA/みらくらぱーく!の「ハナムスビ/バアドケージ/ジョーショーキリュー」だ。今回は5作ぶりとなるチケット応募券がない作品となり、今回は蓮ノ空の真の実力が試されるCDとなる。5作前のチケットなしCDは『チケットがなければ売れない』という弱点を突かれ週間1位を逃しているだけに、ライバルであるUVERworldを打ち倒しリベンジを果たすことはできるだろうか。デイリーに注目だ。

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