不況の中で、その強さは際立つ。

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2025/01/24付のシングルデイリーランキングは信じられない事態となった。なんと、シングルもアルバムも、デイリー1位になったのは、去年発売された『旧譜』だったのだ。

Aqours、ギヴン・・・旧譜がダブルデイリー1位!



そのデイリーが発表された瞬間、誰もが目を疑った。なんと、シングルランキングもアルバムランキングも、1位に立ったのはなんと発売から1ヶ月以上たったCDだったからだ。それどころか、なんと両方ともオリコンデイリーTOP3入り。信じられない復活劇となった。

ずっと上位に粘っていたシングルのAqoursが、その強さを発揮した。ここ3週間常に0.5万枚を超えるペースを維持し続けており、デイリー上位に舞い戻ることもしばしばあった。何が何でもライブに行きたいファンの追加購入は続いており、それがデイリーに反映されたのだ。

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一方、先週まで週間圏外に沈んでいた『ギヴン』のベストアルバム。あまりの人気に完売していた初回生産分が再生産されることなり、それが今週になって発送されたのだ。再生産だけでオリコンデイリーTOP3入りするぐらい、すさまじい人気がこの数字を呼んだのだ。

週間でも1位返り咲きか、背景に新譜の不振

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これにより、なんと週間ランキングでもAqoursと『ギヴン』が週間1位に返り咲く可能性が高くなった。Aqoursが首位となれば3週間ぶり、『ギヴン』に至ってはなんと3ヶ月ぶりの返り咲き。いくら特殊な事情があったとはいえ、首位に返り咲くことはめったにあることはでない。

そうなった原因は、今週の新譜がすべて不振にあえいでいることが原因だろう。売り上げが期待されたAiScReamを筆頭にいずれも売り上げは伸びておらず、週間で5000枚を超える新譜は一つもないとみられる。そのため、旧譜でも復活できるチャンスとなってしまったのだ。この復活劇の根本的原因は、とまらないCD不況にあると言ってよさそうだ。

米津独走!大台越え目指し後半戦へ!

米津玄師のデイリー推移予測・前作比較

単位:DL 日・週
地球儀 1.8 2.2 2.5 2.8 3.0 3.3 3.6万DL
Plazma 2.1 2.6 3.1 3.3 3.6 4.0 4.5万DL

一方、デジタルシングルデイリーランキングでは、米津玄師の「Plazma」が0.3万DLを売り上げ、4日連続でオリコンデイリー1位をキープした。ここまでハイペースで進んでいた中で初めて予測値並みのペースに落ち着いたが、もはや敵はいない完全独走態勢だ。

完璧と言っていい前半戦を演じた米津。明日から始まる後半戦では、4万DLの大台にいつ届くかが争点となりそうだ。ただ、来週にも新譜が出ることが明らかとなったため、買い控えにより週末はやや伸び悩むかもしれない。

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