出せば、必ず1位!

2025/02/04付の週間シングルランキングが発表され、米津玄師が2週連続で週間1位を獲得した。
目次
【シングル】米津週間連覇!この冬の王者へ!
これが、配信時代を制した覇者の力だ。シングルランキングでは、米津玄師の「BOW AND ARROW」が3.1万DLを売り上げ、2週連続でオリコン週間1位を獲得した。今週もCDランキングのライバルなど意にも返さず、合算ランキングでも連覇を果たした。
しかし、目標としていた2週連続オリコン1位はならなかった。昨年アイドル界を制した最強のライバル、Number_iと鉢合わせしたからだ。累計が本番の配信とはいえ、初動において彼らに太刀打ちできるものはこの世には存在しない。米津ですらデイリー1位すら取られてもらえないという完敗を喫し、昨年のリベンジを果たすことはできなかった。
タイアップの差色濃く・・・来週以降はガンダムが長期政権か
米津玄師のデイリー推移予測・前作比較
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単位:DL | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・週 |
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Plazma | 2.1万 | 2.6万 | 3.1万 | 3.3万 | 3.6万 | 4.0万 | 4.4万DL |
ARROW | 1.7万 | 2.0万 | 2.3万 | 2.4万 | 2.6万 | 2.8万 | 3.2万DL |
相手が悪すぎたのもあるが、米津自身も今回は好調だったとはいえないものであった。初日から前作の2割減のスタートとなると、その後もペースは一向に伸びず、なんと先週リリースした「Plazma」にじわじわと迫られていき、あげく土曜デイリーでなんと逆転されてしまったのである。

序盤の貯金でなんとか1位は保てたはいえ、勢いの差は火を見るより明らかだ。この冬注目の『メダリスト』といえど、国民的アニメである『ガンダム』との差は絶大。さらにガンダム映画としても、昨年のSEEDをはるかに上回るヒットペースて突き進んでおり、タイアップ効果もけた違いだったのだ。
米津のみならず、関連シングルが続々ランクインしていることからも、もはやその差は決して埋めようのない大差がついており、来週以降は「Plazma」が週間1位に返り咲き、この冬長期政権を築いていくとみられる。しかし、だからといって「BOW AND ARROW」が失敗だったというわけではない。週間1・2位独占という大偉業が、それを物語っているのだ。
【CDシングル】Aqours最後の花火、有終の美を飾る1位!

これを有終の美といわずして、何を有終の美というのか。シングルランキングでは、Aqoursの「永久hours」が1.1万枚を売り上げ、2週連続の週間1位に返り咲いた。今週も新譜のレベルは低く、Aqoursの圧倒的な勢いに対抗できるものはいなかった。そして驚くべきことなのは、7週目にも関わらず、売り上げがなんと5桁に復帰してしまったのだ。
これまで超ロングヒットしたアニソンは数あれど、キャラ名義シングルが売上5桁をキープできるのは3~4週目が最高記録だ。いうまでもなく、いったん4桁に落ちたシングルが5桁に戻ることなど、前代未聞といっていい大事件といえよう。
さよならAqours――ビルボードでは25万の大台で締めくくる!
これにより、累計は18.6万枚に到達した。チケット応募券の仕様上、応募期限が切れた来週からはほとんど売上は伸びなくなるため、最終売上もほぼこの枚数ということになる。いうまでもなく、ラブライブはおろかランティス歴代1位の絶大な売上。女性キャラ名義でも、歴代1位である桜高軽音部「Don't say "lazy"」の累計にあと0.6万枚に迫る、まさに異次元の数字であった。
一方で、オリコンよりはるかに高い数字となっているビルボードランキングでは、なんと累計が25万枚に達した。このCDはプラチナ認定されていることからも、実際の売り上げはこちらの方が近い、ということになる。子の絶大な売り上げをもたらした9年間のAqoursの歩み。その姿はもう、明日からは見ることはできない――「永久hours」はAqoursの伝説を証明する卒業証書となった。
【今週のラブライブ!】Aqoursを見送った後輩たちの心象は

『伝説』を見届けた後輩たち。これからは、彼女らが先頭に立ちラブライブを引っ張っていく存在となっていくのだ。そんな大役のバトンを受けた虹ヶ咲、そしてLiella!の新作がリリースされ、それぞれ0.4万枚を売り上げてランキング上位につけた。
Aqoursの莫大な売り上げと比べてしまうと、その枚数では不安の声も少なくない。『ラブライブ!シリーズ』の売上低下は年々深刻さを増しており、かつてのような万越え連発という状況は難しくなってきている。チケット応募券を優先するため、それ以外のCDは買わないというファンが増えているからだ。今回の2作品も、多大な出費の影響から後回しにされ、初動は振るわなかったのだ。
しかし、Aqoursが一線から退く今後、ラブライブシリーズを守っていくためにはここで止まっているわけにはいかない。死闘とも称されたAqoursの応募は終わったため、ファンも資金的には余裕が生まれる。売り上げを戻せるかが、これからのラブライブの未来を示すことになっていくのだ。
来週の注目新譜は蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ!

偉大なる先輩の遺志を継ぐ、新たな力を示せるか。2025/02/11付のシングルランキングで首位を狙うのは、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの「KEY of Like!」だ。7ヶ月ぶりとなるシングルで、4作連続の1位を狙う。はたしてどれだけの売り上げとなるか、明日のデイリーは注目だ。