バンドリ、第二の全盛期!

2025/04/29付の週間シングルランキングが発表され、Ave Mujicaが2作連続の週間1位を獲得した。
目次
【アルバム】Ave Mujica、対バン制しアルバム頂点に!
新時代を迎えたバンドリは、第二の全盛期を迎えた。アルバムランキングでは、Ave Mujicaの『Completeness 』が2.7万枚を売り上げ、2作連続の週間1位を獲得した。なんと売り上げは、アニメ化前にリリースされた前作『ELEMENTS』の4倍。いかにアニメ化で人気を爆発させたかが、手に取るようにわかる快進撃となった。
今回は、アニメで使用された楽曲をすべて集めた事実上のアニメベストアルバムとなっており、最終回を再現するライバルのMyGO!!!!!との対バンが、チャート上、そしてリアルライブでも繰り広げられた1週間だった。
『死の週』巻き込まれ順位は低迷も、強さを見せつけた!
自己最高となる好成績を出したAve Mujicaだったが、なんと最終日までオリコンデイリーTOP3入りはおろか、TOP5入りすらできないというまさかの事態に。それもそのはず、今週のアルバムランキングは近年まれにみる超高レベル週となり、なんと週間6位まで3万枚を超える『死の週』となっていた。これでは数字が出ないのは当たり前だ。
それでも、デイリーの動向すらつかめない地の底で、しっかりと売り上げをつなぎ、最終日の物販砲発射を待たずして土曜デイリーの時点で2万の大台を超えていたことが明らかとなった。世代交代がうまくいかず停滞していたバンドリが、2つの新しい風により、完全に息を吹き返したのだ。
【シングル】バンドリダブル表彰台!MyGOも自己最高売上でV!

そして対するライバルも最高の結果を残した。シングルランキングでは、MyGO!!!!!の「聿日箋秋」が1.9万枚を売り上げ、初の週間1位を獲得。シングル、アルバムで、バンドリ新世代がダブル週間1位の大快挙を達成した。
収録曲数が大幅に異なるシングルとアルバムという違いから、Ave Mujicaとは1.5倍の差がついたが、これまでのMyGO!!!!!の最高初動を倍近く更新。いかに今年放送されたアニメが注目され、そして対バンという一大イベントが盛り上がったかを如実に示す結果となった。
自身初のオリコンデイリー1位も達成!ライバルの存在が結果を生む

売り上げを大幅に伸ばした要因となったのが、週末に開催された対バンライブでの物販砲だ。そこでお互いのファンがCDを買いまくったため、表彰台を独占した最新作のみならず、なんとこれまでリリースされた全てのCDが週間で復活。それほど、新規ファンがたくさんこの数か月で生まれたのだ。
アニメ最終回、チャート、そしてリアルライブ、3つの異なる次元で開催された前代未聞の対バン。それが今回の好成績につながったことは間違いない。競い合う相手がいれば売り上げも伸びる。そのことを証明して見せたのだ。
これまでの軌跡は以下にまとめてある。詳細はこちらをご覧いただきたい。
【DLシングル】King Gnu、オリコン連覇は逃すもアニソンでは敵なし!

デジタルシングルランキングでは、King Gnuの「TWILIGHT!!!」が0.9万DLを売り上げ、2週連続で週間1位をキープした。出せば必ず週間1位の配信王者BE:FIRSTが登場したためオリコン連覇は逃したが、アニソンでは敵なしの首位キープとなった。
ただ、コナン主題歌には合わないという声が少なくなく、それが反映されたのか2週目にしてはやや低めとなった。デイリーでもガンダム勢に反撃を食らっており、来週以降は大型連休効果をどれだけ生かせるかが、長期政権死守のキーポイントとなっていきそうだ。
【今週のラブライブ!】AiScReam、ラブライブ史上最大のブームに

チケット応募券付属CDの弱点、それはチケット応募期限切れとともに全く売れなくなることだ。今週、蓮ノ空4thライブが開催されたが、それと入れ替わるかのように4thライブのチケット応募券は全てランキングから姿を消した。5万枚近く売れたCDすら、チケットが消えれば用済み。1か月として粘れないのである。
だが、そんな中でチケット切れなどどこ吹く顔でランクインし続ける異例のCDがある。AiScReamの「愛・スクリ~ム!」だ。こちらのチケット応募期限がとうに切れているのだが、なんと期限が切れてからの方が売り上げが伸びているのである。
@lovelive_official #AiScReam 主催ライブイベントのチケット最速先行抽選を受付中! #黒澤ルビィ#降幡愛#上原歩夢#大西亜玖璃#若菜四季#大熊和奏#踊ってみた#lovelive ♬ 愛♡スクリ~ム! - AiScReam
その要因となったのが、この楽曲がTikTokで大バズリし、ラブライブ史上最大の一大ムーブメントを巻き起こしているからだ。ラブライブファンどころか、ラブライブを知らないような一般人すらも次々と楽曲の振り付けをマネをしているからだ。TikTokには踊ってみた動画が大量にあふれかえり、楽曲使用ランキングでも異例の上位ランクインを果たした。
現在、ときめき宣伝部やFRUITS ZIPPERなどに代表される『カワイイ』をテーマとしたブームがアイドル界に起きており、『カワイイ』振付や楽曲に注目が集まりやすい状態だった。その流れに「愛・スクリ~ム!」が偶然にも乗ったのだ。
これらの動きがチャートに反映され、チケットが切れても信じられない粘りを生み出す結果となった。このままいけば、ラブライブ史上最大のヒット曲になっていくのかもしれない。