有終の美。

2025/06/10付の週間アルバムランキングが発表され、乙宗梢が週間1位を獲得した。
【アルバム】蓮ノ空、卒業に花を添えるTOP3独占!
まさに、最高の卒業証書であった。アルバムランキングでは、乙宗梢の『be proud』が0.6万枚を売り上げ、初の週間1位を獲得した。さらに藤島慈が2位、夕霧綴理が3位にランクインしたため、蓮ノ空の102期生が週間TOP3を独占した。
同一作品による週間TOP3独占は、3月のユニットでのTOP3独占以来3ヶ月ぶりとなった。どちらも『卒業』という重いテーマを抱え、いつも以上に売り上げが伸びやすい状態であり、二度目の表彰台独占と相成った。蓮ノ空ファンの102期生への卒業に対する思いが、最高の形で結実したのだ。
途中品切れで大失速も逃げ切った!

一方売り上げ自体はそこまで高いものではなく、初日0.4万枚というロケットスタートの割には初動は伸びなかった。これは、予想をはるかに超える需要が発生したことにより大規模な品切れが発生してしまっていたのだ。それにより、デイリー終盤は恐ろしいほど勢いがなくなり、週間4位のウマ娘にまとめて抜き去られる場面もあった。
こうなった理由は、やはりチケット以外は手を出さない最近の蓮ノ空の傾向から予約数が伸び悩み、出荷数が抑えられてしまったことが原因だろう。その後付属するBDの内容が予想以上に魅力的だとわかるや否や、予約していなかったファンが殺到し結果大規模な品切れとなってしまった。予約数を超える需要が突如発生すると弱い、過去にランティスが何度も失敗してきたウィークポイントが露呈した形となった。
しかし、それでも何とか初日の貯金で逃げ切り、表彰台独占を果たすことはできた。今後は品切れも解消するとみられ、ソロアルバムとしては異例の粘りが見れるかもしれない。
【今週のラブライブ!】映画で復活?!102期生の未来は

102期生どうしの戦いは人気ナンバーワンの乙宗梢が制したが、2位につけたのは藤島慈だった。この順序は兼ね人気順にそのまま比例する形となっているが、3位夕霧綴理との差は小さかったことから、梢の人気は断トツのものであることが売り上げでも示される形となった。
この絶大な人気を手放すことはさすがに考えにくく、蓮ノ空も102期生の「次」を暗示させる一手を打った。アニメ映画で102期生が復活することをにおわせる予告にしたことで、102期生ファンも安心して105期を追えるようになったことは、ビジネス戦略上どうしても必要なことだったのだろう。
はたして、予告で示唆されたとおりに映画で復活するのか。そして、リアルタイムで進めば主人公の花帆らも卒業することになる来年4月以降にどうなるか・・・蓮ノ空の未来がかかる1年は、重要な1年となりそうだ。
来週の注目新譜は米津玄師!

2025/06/17付のシングルランキングで首位を狙うのは、米津玄師の「Plazma」だ。最強のタイアップをひっさげ配信だけで上半期上位入りを果たした米津が、トドメのCD発売で年間1位浮上を狙う。もはや週間1位は決定的であり、初動30万枚をたたき出した2022年の「KICK BACK」にどれだけ迫れるかが争点となりそうだ。明日から、デイリーランキングは1日たりとも目が離せない。