世界は、アニソンに染まる。
2020/04/29付のデイリーランキングは、前代未聞の結果となった。なんと、1位のLUNA SEAの「THE BEYOND」から6位の南條愛乃まで、オリコンデイリーTOP6をアニソンが独占したのだ。
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前代未聞の大事件、アニソンだけになったオリコン上位
異様な光景だった。普段なら、アイドルや一般歌手、アニソンの新譜が入り乱れる火曜のデイリー。そこに、1位のLUNA SEAを除き一般歌手の姿はなかった。2位の三澤紗千香、3・4位のアイマス、5位の蒼井翔太、6位の南條愛乃と、なんと2位から6位までを全て声優・キャラ名義が独占したのだ。
唯一の一般歌手でのランクインとなった1位のLUNA SEAも、今回は『機動戦士ガンダム 40周年テーマソング』とアニメタイアップとなり、なんと上位に、アニソン以外の新譜は7位に登場したのがやっと。上位は、アニソンで完全に制圧されてしまったのだ。
上位常連の『一般歌手』はアニタイのルナシーを除き全て発売延期
この現象が起こってしまった原因は、もちろんコロナウイルスだ。緊急事態宣言により、CDの製造すらも通常通り行えなくなり、4月29日に発売予定だった『一般歌手』たちは、次々と延期してしまったのだ。本来、今週はKing & Princeの最新シングル「Mazy Night」が発売予定だった。だが、コロナによるドラマの放送延期で、5月27日に延期を余儀なくされたのだ。
オリコン1位が定位置のジャニーズだけではない。本来ならオリコン2位になるはずだった=LOVEは、握手会を開催するめどが全く立たず、いち早く発売延期を決めていたのだ。それに続くように、発売予定だった一般歌手は次々と延期を決めた結果、残ったのは上位とは無縁の無名な一般歌手と、アニソンだけだった。有力な新譜がアニソンしかないのだから、上位独占は当然の結果だったのだ。
アニメ決戦を制するのは、誰だ?
一般歌手が消え、アニソンの独壇場となったシングルランキング。これにより、いずれかのアニソンがオリコン週間1位の座に輝くことがほぼ確実となっている。この大チャンスをつかむのは、どのアニソンになるだろうか。
初日1位のルナシー、逃げ切りに思わぬ落とし穴
0.5万枚を売り上げ、オリコンデイリー1位発進となったLUNA SEAの「THE BEYOND」。2位とは2000ほどの差をつけており、これだけを見れば、ルナシーが最もオリコン週間1位に近いように見える。だが、実は今回のCDには、思わぬ落とし穴が隠されている。
今回のCDは、ガンダム40周年を記念して作られた『LUNA SEA専用ザク』のガンプラが付属しているのだ。むしろ、外装的にはガンプラにCDがおまけでついている、というのが正しい。そのため、今回のCDは数量生産のリリースとなっており、予約分だけで発売終了となってしまっているのだ。
その性質もあり、TSUTAYAとユニバーサルストアの限定発売となっており、この初日売上が、生産された売り上げの全てという可能性がある。つまり明日からは、跡形もなくデイリーランキングから消えてしまう恐れがあるのだ。そうなれば、逃げ切れず逆転されてしまう可能性もある。
2位以下のアニソンにも大逆転の可能性あり!
もしルナシーがこのパターンに陥った場合、逆転して1位に浮上する可能性が高いのが、3位につけているビートシューターの「輝け!ビートシューター」だ。初日は0.2万枚と、ルナシーとは3000もの大差がついているにもかかわらず、なぜアイマスが逆転する可能性が高いのか。それは、先週のシンデレラガールズの推移が根拠となっている。
先週1位を獲得した「Claw My Heart/あらかねの器/OTAHEN アンセム」は、なんと初日と2日目がほとんど同じ枚数という驚異的な粘りを見せていたのだ。もしそれを今回のCDで当てはめれば、明日も0.2万枚の売り上げが出ることになる。ルナシーが初日だけで姿を消せば、そのまま逆転してしまえるのだ。
もちろん、6位まではかなりの僅差とみられるため、6位の南條愛乃まで、逆転1位の可能性がある。その運命を決めるのは明日のデイリー。はたして、どのような結果が待っているのだろうか・・・。