帰ってきたアニメイト!

2020/05/08付のシングルデイリーランキングが発表され、The Cat's Whiskers×悪漢奴等の「JUSTICE」が0.2万枚を売り上げ、初のオリコンデイリー1位を獲得した。
そして2位以下は、この2週間苦汁を舐め続けていたアニソンたちの大復活劇となった。
アニメイト復活でアニソンが上位を独占!

今日のデイリーは、アニメイトの存在がいかに重要であるかを痛感させられるデイリーとなった。アニメイト営業再開により、昨日までくすぶっていたアニソンたちがすべて急上昇。オリコンデイリーTOP50の過半数を独占するという、驚異的な復活祭りとなった。
そして首位の座には、金曜日発売のThe Cat's Whiskers×悪漢奴等の「JUSTICE」が君臨した。アニメイト復活を祝福するかのようなタイミングでのリリースとなり、考えうる限り最高の結果となった。
地獄の2週間を乗り越え・・・男性声優たちが大復活!

ほとんどのアニソンが急上昇するなか、その中でもケタ違いの急上昇を見せたのが宮野真守の「光射す方へ」だった。0.1万枚を売り上げ、なんと圏外からいきなりオリコンデイリー2位にまで返り咲いた。発売週は初日のオリコンデイリー3位が最高記録だったため、なんと発売3週目にしてデイリー最高順位を更新したことになる。
LIVING……
— T@SK (@tasuku629) April 4, 2020
この意味を今は噛み締めて
コロナには負けない
みんなが元気に笑顔で会える日まで
生きてましょう!!
光射す方へ
宮野真守が大好きです。
この快挙を呼んだのは、初のドームライブ中止直後にファンが起こした行動だった。失意の宮野を励まそうと、新曲である「光射す方へ」をアニメイトで予約するファンが相次いで現れたのだ。だが、アニメイトは発売日を前にして無期限の閉鎖が決定。予約したCDを取りに行くことができないため予約分の売上は初動売上には反映されず、結果的に初動売上は激減してしまうという、後味の悪い結果になってしまっていたのだ。
だが、アニメイトが復活した今、その予約していたCDをファンたちが続々と引き取り、ようやくその売り上げが反映されたのだ。予約数はかなりのものであるため、これから日曜に賭けて驚異的な粘りを見せる可能性もありそうだ。

予約したのにその売り上げが反映されず初動が振るわないという苦汁を舐めたのは宮野だけでない。神谷浩史も、売り上げが初動に反映されず、自身初の初動万割れを強いられていた。その神谷も、デイリー圏外から急上昇しデイリー1位に復帰。これにより、先週に続いての2週連続週間1位が確実となっている。
もちろん、まだまだ前作の初動には遠く届いておらず、取り戻せた損失はまだほんの一部分である。明日以降の粘りで、どこまで取り戻せるかが勝負だろう。
パラライ、奇跡の大逆転オリコン週間1位なるか?
そして、オリコンデイリー1位になった『Paradox Live』だが、残念ながら現時点ではオリコン1位の可能性はかなり低い。昨日のデイリーでHKT48が、0.7万枚という売り上げをたたき出したからだ。これを逆転するには、あと3日で0.5万以上の売り上げが必須。通常のアニソンの推移では、到底逆転不可能な差だ。

だが、現在はコロナショックにより通常の推移は全く当てはまらず、通常ではありえない推移も起こっている。2週間前には、初日が振るわなかったKOTOKOが、2日目に驚異的急上昇を見せ、週間1位を獲得するという事例もあった。もし今回もそのパターンなら、逆転する可能性はまだ残っているのだ。
全ては明日のデイリーで決まる。はたして、奇跡は起こるのだろうか。
GWの主役LiSA、明日から本当の戦いへ

一方、デジタルランキングでもアニソンが強さを見せた。LiSAの「紅蓮華」が0.3万DLを売り上げ、7日連続でオリコンデイリー1位をキープ。GW期間中の全てのオリコンデイリーで1位となり、まさに連休のチャートの主役となったLiSA。このままいけば、3週連続オリコン週間1位も見えてくるが、それに待ったをかける最強のライバルが明日、降臨する。

その最強のライバルとは、宇多田ヒカルの新曲「Time」だ。ドラマタイアップとして話題性は前作とは比較にならないほど高く、iTunesチャートでは日も登らないうちにあっというまに1位に上り詰めた。一般歌手の配信曲は比較的1位になるまでが遅いのだが、いきなり1位になったことを考えると、初日だけですさまじい売り上げとなっていることは間違いない。仮に2万DL近い数字となれば、その瞬間LiSAの3週連続1位は幻に消えることとなる。
宇多田ヒカルは、かつて女性ソロの頂点に君臨し、まさに絶対女王ともいえる存在だった。現在のチャートで絶対女王の座にいるLiSAは、この最強の先輩の猛攻から逃げ切ることはできるのだろうか。