ライブイベント文化、消滅の危機。

アニソンライブの2020年は、完全に失われた。緊急事態宣言が解除されてもコロナウイルスの猛威を止めることができず、史上初のアニサマの延期が決定。事実上の中止となってしまった。
アニソン最後の希望潰える・・・アニサマ延期決定
【アニサマ2020の開催延期に関する重要なお知らせ】
— Animelo Summer Live (@anisama) May 28, 2020
来る8/28(金)、29(土)、30(日)の開催を予定しておりました「アニメロサマーライブ2020 -COLORS-」の開催を延期とさせていただくことを決定いたしました。 #anisama
詳細はアニサマ公式HPをご覧ください。
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もはや、ライブイベントに未来はない。先ほどアニサマ公式サイトが更新され、『アニメロサマーライブ2020 -COLORS-』の延期が発表された。アニサマ15年の歴史で、延期は史上初の事態となった。アニソンにとっては、ライブ再開の希望となるはずだったアニサマの中止で、完全なる絶望感に突き落とされた。
表面上は『延期』も事実上の中止に

案内では、来年2021年への延期すると発表されているが、その期日は、本来なら来年のアニサマが実施される予定日となっており、実質アニサマ2021への持ち越しとなっている。そのため、アニサマ2020は、事実上の中止ということになってしまった。
既に当選したチケットは来年まで有効となっているが、出演者は来年も出れる保証などない上に、アニサマ2021に出るはずの歌手を押しのけ、2020のメンバーのまま開催することはできないだろう。本来やろうとしていたアニサマ2020は、二度と戻ってこないのだ。
追加予定にAqoursの名前なし、トリは卒業のジンクス破れず

そしてファンの失望させたのは、本来出るはずだった出演者リストに、Aqoursの名前が最後まで出なかったことだろう。これにより、Aqoursは最初からアニサマに出る予定がなく、『アニサマを卒業した』ことが明白となってしまった。キャラ名義グループがトリを務めるとアニサマ卒業というジンクスは、覆ることがなく今回も適用されたのだ。
特に日曜日は悲惨すぎるメンツの薄さに、本気で開催しようとしていたかも疑わしい。このごたごたによりアニサマのブランドには大きく傷がついてしまった。失った信頼を、来年までに取り戻すことはできるのだろうか。
残された大物ライブもすべて開催不可能か

アニサマの中止により、年内のアニソンイベントの開催は極めて絶望的な状況に追い込まれた。9月には、虹ヶ咲やシンフォギア、LiSAといって大物のライブが予定されていたが、この情勢のままでは開催することは不可能。そのあとに予定されているAqoursのドームツアーも、開催は現時点で極めて難しいと言わざるを得ない。
このまま、アニソンライブという文化は完全に消滅してしまうのか。音楽業界の未来は、最大の瀬戸際に立たされている。