声優初の大快挙!

さきほど、オリコン週間速報が発表され、坂本真綾の「躍動」が4.0万DLを売り上げ、オリコン週間1位を獲得したと報じられた。すさまじい勢いで追いすがった米津玄師を振り切り、声優史上初の大快挙を達成した。
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ベテラン坂本真綾、声優初の配信オリコン1位の大快挙!

2020/08/24付のオリコン週間デジタルシングルランキングが発表され、坂本真綾の「躍動」が4.0万DLを売り上げて週間1位を獲得した。これまで、声優がシングルで1位を取ったのは水樹奈々しかおらず、デジタルシングルでは誰も獲得した例はない。声優史上初の大快挙を達成した。
1位確実から大暗転・・・過去のトラウマを消し去る!

声優史上初のオリコン週間デジタルランキングを成し遂げた坂本。だが、実はその1位にあと一歩まで届きながら、苦い記憶を残した声優がいたのだ。それは、2018年の超大ヒット曲、上坂すみれの「POP TEAM EPIC 」だ。当時はまだデイリーランキングはなかったが、iTunesを始めありとあらゆるチャートで首位を独走。まだデジタルシングルランキングが始まって1ヶ月しかたっていないタイミングで、いきなり声優初の配信オリコン週間1位はもう間違いない状況、のはずだった。

だが、金曜日になって自体は暗転した。EXILEの「PARTY ALL NIGHT ~STAR OF WISH~」がゲリラリリースされたのだ。当時、EXILEは無期限の活動休止しており、このシングルは休止明け最初のシングルとなったのだ。その話題性でEXILEにはダウンロードが殺到し、わずか3日で3万DL近い売り上げをたたき出した。週間1位が確実なほど圧倒的なリードを保っていたはずの上坂すみれは一瞬で逆転され、声優初の配信オリコン1位は幻に消えた。

悲劇の幕開けから半年、次に週間1位に最も近づいたのは奇しくも坂本真綾の前作「逆光」だった。初動4.1万DLと声優史上最高の売り上げをたたき出したのだが、発売前日にBUMP OF CHICKENのリリースがされており、圧倒的さを追いつくことはできず敗れた。それから2年。前回涙をのんだ坂本真綾が、リベンジを果たしたのだ。
アルバムに続いて9年ぶりのオリコン1位!

坂本真綾にとって、オリコン1位は今回が初ではない。2011年にリリースされた7thアルバム『You can't catch me』で、オリコン週間1位を獲得していたのだ。それまで水樹奈々しかいなかった声優のオリコン1位獲得者で2人目となる大快挙に、ベテランとしての圧倒的な人気を証明する1位となった。
それから9年。結婚し、既に声優のトップからは一歩引いた今でも、長きにわたりその人気は揺らぐことはなかった。『Fate/Grand Order』という最強のタイアップを引っ提げ、大ベテランが史上初の大快挙を成し遂げたのだ。
圧倒的な初日のリードで米津から逃げ切り成功!
坂本真綾 VS 米津玄師 週間首位争い
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・週 | |
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米津 | 0.6万DL | 1.0万DL | 1.4万DL | 1.8万DL | 2.2万DL | 2.7万DL | 3.1万DL |
坂本 | 発売前 | 2.4万DL | 2.9万DL | 3.3万DL | 3.5万DL | 3.8万DL | 4.0万DL |
今回の週間1位獲得は、序盤の圧倒的なリードで決まったと言っていいだろう。初日だけで2.4万DLとあまりにも圧倒的な勢いは2日目以降も衰えなかった。連休による一般アーティストの粘りにより後半はオリコンデイリーTOP3から外れ、全てで米津がオリコンデイリー1位となったが、米津の売り上げは、坂本の前半戦3日間の合計にも届かなかったのだ。
米津、粘りも及ばずダブル首位を逃す

一方で敗れた米津も決して弱かったわけではない。アルバムランキングでは2週目にもかかわらず25万枚という異次元の数字をたたき出し、13日連続デイリー1位という完全勝利の上での2週連続オリコン週間1位を達成。CDだけでミリオンセラーを達成と、まさに最強の存在である。
さらに配信シングルも、先週まで2週連続でオリコン週間1位であり、先週はデジタルシングル・アルバムのダブル週間1位を成し遂げていた。今週も引き続きダブル1位を狙っていたが、予想だにしなかった声優の大活躍により首位を逃した。お盆効果により4万DLを超える驚異的な粘りを期待されたが、アルバムの発売やストリーミングの開始によりお盆効果はそちらに流れ、先週までの粘りは落ち着きを見せていたのだ。