もはや、敵なし!

2020/10/27付の週間デジタルシングルランキングが発表され、『鬼滅の刃』がオリコン週間TOP3を独占。LiSAは今週もシングルの全ランキングでオリコン週間1位を獲得し、2週連続でオリコン4冠を達成した。
目次
【デジタルシングル】前人未到の大快挙!!『鬼滅』表彰台独占!
日本中で吹き荒れる鬼滅旋風が、先週のLiSAオリコン7冠に匹敵するすさまじい大記録をもたらした。今週のデジタルシングルランキングは、1位が先週に引き続き「炎」が13.3万DLという2週目歴代最高売上という異次元の結果で2連覇を達成。それだけではなく、「紅蓮華」が3.6万DLを売り上げオリコン週間2位、「竈門炭治郎のうた」が1.8万DLを売り上げオリコン週間3位にランクイン。なんと、今週のオリコンランキングは、『鬼滅の刃』が週間TOP3を独占したのだ。
独占は君の名は以来!オリコンでは初の大快挙!

同一作品による配信の週間TOP3独占は、ビルボードでの『君の名は。』の楽曲が4週連続で週間TOP4を独占して以来となるが、当時オリコンランキングにデジタルシングルランキングは存在しなかった。デジタルシングルランキング創設以降、史上初の大快挙を成し遂げたのだ。
これまでも『けいおん!』『妖怪ウォッチ』『天気の子』など、オリコン週間1・2位独占を果たした作品もあったが、TOP3まで独占するのは史上初だ。さらにアニメランキングでは、4位にも「from the edge」がランクインし、なんと『鬼滅の刃』がTOP4独占となった。これが圧倒的な社会現象のなせる業なのだ。
【シングル】ジャニーズ相手に大逆転!史上初の週間V2!
LiSA VS A.B.C-Z オリコン週間1位争い
| ||||||||
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・週 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ABC-Z | 発売前 | 1.9万枚 | 2.3万枚 | 2.5万枚 | 2.7万枚 | 2.8万枚 | 2.9万枚 | |
LiSA | 0.5万枚 | 1.0万枚 | 1.6万枚 | 2.1万枚 | 2.5万枚 | 3.2万枚 | 4.2万枚 |
LiSAの勢いは、ジャニーズすら飲み込んだ。強敵不在の今週に1位を狙ってリリースしてきたA.B.C-Zの「頑張れ、友よ!」。初日は1.9万枚を売り出し、5年ぶりの週間1位に順調なスタートとなるなるはずだった。だが、翌日のデイリーで即座にLiSAが首位に返り咲き、その後は異次元の粘りで大逆転。終わってみれば1万もの大差をつける圧勝となった。
アニソンがジャニーズに勝利するのは、2016年の『アイドルマスター シンデレラガールズ』以来4年ぶりの快挙。この時の相手もなんとA.B.C-Zだった。A.B.C-Zは二度にわたりアニソンに金星を献上してしまったことになるが、初動10万を超える大物ジャニーズにぶつからなかった幸運にも恵まれる形となっている。
合算では2週目も10万越え!年間ワンツーが確実に!

一方、合算ランキングでも10.1万枚と異次元の記録をたたき出した。累計はあっという間に23万枚に達し、「紅蓮華」との年間1・2位独占が決定した。年間2位候補だったバンプでもこれでは勝ち目がない。最強の存在に君臨した。
【アルバム】オリコン1位は逃すもLiSA圧倒的2連覇!

一方、アルバムランキングでも、LiSAに敵うアニソンはいなかった。こちらも2日目から首位に舞い戻り、ClariSにトリプルスコアをつける圧勝の2週連続1位となった。累計は10.2万枚に達し、年間TOP4を独占していた『ヒプノシスマイク』を抜き去り、こちらも年間1位が決定した。
年間発表まで2ヶ月を切るタイミングで、シングルアルバムのダブル制覇を決めたLiSA。今後の粘り次第では、トータルセールスでも絶対王者に君臨するAqoursを破り、年間1位の座をつかむことになりそうだ。
【今週のラブライブ!】虹ヶ咲、序盤の遅れ取り戻し意地見せた!

まさかの初日だった。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会にとって初のアニメシングルである「虹色Passions!」は大きな売り上げを期待されたのだが、初日は6000枚にも満たないという信じられないスタート。『ラブライブ!』としては信じられない低さであり、多くのファンが衝撃がはしった。
やはりラブライブの人気は衰退してしまったのか――一時は最悪の事態も覚悟したが、それで終わらないのがラブライブだ。2日目以降は初日がウソのような驚異的な粘りを見せ、初日の3倍以上となる初動1.9万枚と底力を見せたのだ。
虹ヶ咲のデイリー推移予測・前作比較
| |||||||
火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 週 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Just | 0.8万枚 | 1.1万枚 | 1.2万枚 | 1.3万枚 | 1.4万枚 | 1.5万枚 | 1.7万枚 |
虹色 | 0.6万枚 | 0.9万枚 | 1.1万枚 | 1.3万枚 | 1.5万枚 | 1.7万枚 | 1.9万枚 |
虹ヶ咲の粘りがいかにすごかったかは、直前の3rdアルバムとの比較を見れば一目瞭然だ。序盤はアルバムを下回り、このままで最低初動もあり得るか、という推移だったが、中盤からの粘りは驚嘆の一言だった。最終的には3rdアルバムの売り上げを超え、事前予想よりは低かったとはいえしっかりと結果を残したのは立派である。
今回は、ED「NEO SKY, NEO MAP!」との連動特典があるため、2週間後に再び売り上げを伸ばす可能性がある。次回こそは初動2万枚を達成できるか、虹ヶ咲の挑戦は始まったばかりだ。
来週の注目新譜はなし、LiSAが前人未到の3連覇へ!

2020/11/03付のシングルランキングで首位を狙うのはなんと3週目のLiSA。来週リリースされる新譜は、いずれも初動1万枚がやっとというものしかおらず、今のLiSAの敵う者はいないからだ。これはアルバムランキングも同様。3週連続完全制覇は、よほどのことがない限り間違いないだろう。
それどころか、シングルの「炎」は、CD、配信共にオリコン週間1位すら3週連続1位の可能性すらあるのだ。今週のシングルは初動2万枚を超えるものがおらず、2週目の半減以上の粘りを見せれば首位が見えてくる。一方でデジタルシングルは、最強のライバルに挑まなければならない。

そのライバルはなんと嵐。今週金曜日に配信限定シングル「Party Starters」をリリースするのだ。最強のジャニーズ登場で、週間1位の可能性は絶望的・・・かと一瞬思ってしまうのだが、これは配信シングル。CDと異なり嵐でも配信では5~6万DL程度にとどまっているのだ。もちろんこれでも配信としては極めて強く、嵐はこれまですべての配信限定シングルで週間1位を獲得と、無敗記録を保っている。
ただ、今のLiSAはその嵐すら凌駕できるほどの勢いだ。CDでは絶対に勝てない相手でも、配信では勝ち目がある。今回の嵐は、来週発売されるアルバムの先行シングルであり、前作と比べると需要が薄くなることが予想される。この頂上決戦を制し、史上初の快挙となるか。