アニサマにラブライブの姿はなし。

本日、アニサマ2021出演者第2弾発表をもって、当日発表のシークレットゲストを除くすべての出場者の発表が終了した。だが、そのラインナップに不満の声が相次いでいる。それもそのはず、Aqoursはおろか、虹ヶ咲・Liella!ともに名前がなく、『ラブライブ!』がアニサマから完全に姿を消すことになったからだ。
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アニサマ、5年ぶりに『ラブライブ』姿消す
本日、アニサマ2021の第2弾発表がなされ、新たに4組が追加され総勢53組の出演アーティストが出そろった。ページから「and more」が消えたため、これ以上の追加がないことは明白である。だが、最後まで『ラブライブ』関係の名前が呼ばれることはなかった。
『ラブライブ』がアニサマから姿を消すのは、μ'sからAqoursへの世代交代の真っただ中で大きく混乱していた2016年以来5年ぶりとなる。2017年以降は3年連続でアニサマで『ラブライブ』が活躍し、2019年にはトリを飾る大活躍を見せたが、今年のアニサマにその姿はないのだ。
Aqours卒業ショックからさらに悲劇――アニメ直後虹ヶ咲・Liella!も出場せず

アニサマには、キャラ名義がトリに抜擢されると『卒業』となるジンクスがある。2015年にキャラ名義初のトリを務めた『アイドルマスター シンデレラガールズ』は、この年を最後にアニサマに出演しなくなったからだ。そしてAqoursもトリを担当した翌年に当たる2020年は出演予定がなく、このジンクス通り卒業となってしまったのだ。
だが、このジンクスはあくまでトリをしたグループだけであり他のグループは関係ない。事実、『アイドルマスター』としては翌年もミリオンスターズ、SideM、シャイニーカラーズと後輩たちが出場を続けており、今年も2組が出場。2013年から一度も途切れることなくシリーズ9年連続出場となっている。
だが、今年のアニサマに、虹ヶ咲、そしてLiella!の名前もなかった。
アニメ直後にもかかわらず不選出、キャストはソロで出演も

2019年に初出場した『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』。昨年アニメが放送され、その翌年となる今年のアニサマに出場するのは自然な流れのはずだった。だが、虹ヶ咲の名前は最後まで出なかった。アニメ化すら決まっていなかった時期に出演したにもかかわらず、アニメ化後というベストタイミングでの不選出にファンから「なぜ?」の声が相次いだ。
一方、楠木ともり、鬼頭明里など、既にソロで活動している虹ヶ咲声優は出演することが決まっている。これは同様に不選出となったAqoursでも同様だ。ラブライブ声優が出るんだからこれが「ラブライブ枠」、とでもいうような扱いだが、声優ソロはラブライブの曲を歌うことはあり得ないため、解決になっていないのである。
Liella!はアニサマの裏でイベント開催、時期早尚と判断か

さらに極めつけは、最新作『ラブライブ!スーパースター!!』のLiella!。アニメ放送中であり出場となれば大きな目玉になりうるのだが、あろうことかアニサマと同日にイベントをセッティングした。その時点でLiella!のアニサマ出場の可能性は消え、結果的にリストに名前が出ることはなかったのだ。
とはいえ、この判断は仕方ないという声もある。Aqoursもまた、アニメ放送中はアニサマをはじめ、対外ライブへの出演を一切していなかったからだ。まらLiella!はデビューしたばかりであり、いきなり大舞台に挑戦させるのは時期早尚。Aqours同様に、少なくとも1stライブを成功させてからの解禁ということなのだろう。
大ブーム『ウマ娘』も脱アニサマ宣言、アニサマの地位低下が深刻化

アニサマに自前のイベントをぶつけたのはLiella!だけではない。今年大ヒットし、出場していれば最大の目玉になることが間違いなかった『ウマ娘』も、なんとアニサマの真裏に3rdライブをぶつけたのである。『ウマ娘』も2018年に出場しており、アニサマにとってはぜひ出場してほしかったのは想像に難くない。だが、事実上の脱アニサマ宣言ともとれるイベントのセッティングに、アニサマに行こうとしていたファンからは多くのため息がこぼれた。
LiSA、水樹奈々など、大物になればなるほど出場が遠のき、疎遠になっていく現代のアニサマ。このような大物不在の背景には、アニサマそのものの地位低下も原因と評されている。今のアニサマは、若手声優が売れるための舞台装置でしかないと揶揄されているのだ。大物不在で毎年選出に不満が漏れるアニサマは、これからどうなっていくのだろうか。