これが、あんスタ!

21060901

2021/06/08付の週間シングルランキングが発表され、あんスタが週間1位を獲得した。

【シングル】前代未聞!『あんスタ』Switchが2作同時シングル制覇!



我が世の春を謳歌するあんスタの勢いを止められるものはない。シングルランキングでは、Switch×Edenの「Majestic Magic」が1.6万枚を売り上げ、2作連続の週間1位を獲得した。Switchにとっては前作に続く2作連続リリースで、あんスタ初の2連覇を達成したのだ。

恐るべきあんスタの執念、CDでは前作が週間1位返り咲き!

21052604

驚くべきことはそれだけではない。なんと今週のCDシングル1位は「Majestic Magic」ではなく、なんと前作「オモイノカケラ」だったのだ。つまり、合算とCDの1位はどちらも『あんさんぶるスターズ! 』のSwitchのシングルなのだが、作品が異なるという前代未聞の結果となったのだ。

売上は1.2万枚と、先週の1.0万枚から2000枚回復するという信じられない動きを見せた。その最大の理由はやはりチケットだろう。今週で4thライブの応募が終了するため、新譜を買うついでにチケット応募券目当ての購入がすさまじい数に上った。その結果、CDの売上だけは新譜を上回るという結果をもたらしたのだ。

プロセカ VS あんスタ、勝負決めたのは『配信』!

LN
上記の波乱が示すように、今週は目まぐるしく首位が入れ替わる激しい首位攻防戦が繰り広げられた。一方で「Majestic Magic」は、CDランキングではなんと一度もデイリー1位を獲得することができなかった。後半戦で「オモイノカケラ」が1位を独占し続けたことも大きな理由だが、プロセカのLeo/need、シャニマスのアンティーカに常にリードされ、特にプロセカ相手には一度も勝てなかった。たとえ「オモイノカケラ」がいなくても、デイリー1位を取れたタイミングは一度もなかったのだ。

今週のシングル上位

作品CD配信
売上
合算
売上順位売上順位
SG Switch×Eden 0.93万枚 4位 0.68万枚 1.61万枚 1位
SG Switch 1.24万枚 1位 0.06万枚 1.30万枚 3位
SG Leo/need 1.05万枚 2位 0.36万枚 1.41万枚 2位
SG アンティーカ 0.97万枚 3位 0.26万枚 1.23万枚 4位

デイリー1位を一度も獲得できなかったにもかかわらずなぜ週間1位を取れたのか。その理由は配信だ。CDで1位となった「オモイノカケラ」はチケット目当ての購入がほとんどであるため、配信はわずか600枚相当。一方で「Majestic Magic」は、なんと0.7万枚に相当するすさまじい配信売上となったのだ。ライバルであるアンティーカ、プロセカはともに0.3万枚相当にとどまっており、これがそのまま大逆転につながったのである。

CDでは週間4位ながら大逆転での1位獲得。現在のランキングでいかに配信が重要であるかを物語る典型例となった。CDだけが強い作品では、今後生き残ることはできないのである。

【アルバム】小原鞠莉大逆転!わずか3日で奇跡の週間1位!

21061311
ラブライブがまたしても奇跡を起こした。アルバムランキングでは、小原鞠莉の『New winding road』が0.7万枚を売り上げ、初のオリコン週間1位を獲得した。小原鞠莉の誕生日は日曜日に重なったため、CDはなんと日曜発売。あまりにも不利すぎるリリース日にもかかわらず週間1位をつかんだのだ。

Aqoursソロアルバムの週間1位獲得は、国木田花丸以来3ヶ月ぶり。ここまで8人がリリースし、そのうち渡辺曜、桜内梨子を除く6人が週間1位を獲得する結果となった。

圧倒的不利な状況から奇跡の大逆転!2位との差はなんと70枚!

21060911

先週のCYaRon!のようにライバルがいなければ、日曜発売でも週間1位はそう難しくはない。だが今週には、水曜日に発売された山下大輝のデビューアルバム『hear me?』が首位を独走していたのだ。超フラゲもあり集計期間は3日間あったとはいえ、山下は倍の6日間とあまりに不利であった。

山下大輝は初日はオリコンデイリー4位と猛烈なスタート。ここ最近の男性声優のデビュー作の活躍もあり、初日からかなりの数が売れていることが予測された。集計期間が短い小原鞠莉が逆転するには初日からすさまじいペースで売れ続ける必要があったのだが、初日は0.2万枚に満たない低調なスタート。土曜、日曜デイリーと徐々にペースを上げていったとはいえ3日間で0.6万枚にとどまり、誰もが山下大輝が逃げ切ったものと予想していた。

2021/06/15付・アルバム週間1位争い

小原鞠莉 発売前 発売前 発売前 1.6千枚 3.5千枚 6.2千枚 6.5千枚
山下大輝 4.0千枚 4.7千枚 5.1千枚 5.4千枚 5.7千枚 6.1千枚 6.4千枚

だが、ふたを開けてみればなんと鞠莉は逆転していたのである。山下は予測値より低い推移となっていたとはいえ、その差はなんと70枚。日曜デイリーの数字がほんのわずかでも低ければ逆転1位はなかった。もはや、奇跡としか言いようがない大逆転勝利といえるだろう。

【DLシングル】髭男、3週ぶりの首位返り咲き!

21050701

デジタルシングルランキングでは、Official髭男dismの「Cry Baby」が0.8万DLを売り上げ、3週ぶりの週間1位返り咲きを果たした。先々週はシャニマスに大逆転負け、先週は宇多田ヒカルに手も足も出ず2週連続で首位を逃したが、それでも地道に売れ続けていた。その中で両者が弱体化した隙を見逃さす、見事に頂点に舞い戻ったのである。

累計は今週で7万DLを突破。春アニメ主題歌としては2位以下に大差をつけるナンバーワンの売り上げとなっている。このままヒットを続ければ、今年の紅白でこの曲を披露する可能性もゼロではない。再び長期政権に突入しそうだ。

【今週のラブライブ!】SaintSnowが見せたライバルの意地

21060921

小原鞠莉が奇跡を起こす裏で、今週はもう一つ新作がリリースされていた。Saint Snow初のライブBD『Saint Snow 1st GIG ~Welcome to Dazzling White Town~』だ。一時はデイリー1位になるなど健闘したものの、売上は0.4万枚と、『ラブライブ!サンシャイン』の関連作としては最も低い初動となってしまった。

11週連続リリースによるファンの財布へのダメージは計り知れず、当然取捨選択が発生する。その中で真っ先に切り捨てられるのが高いライブBDだ。その中でもファンが限られるライバルグループであるSaintSnowに、しわ寄せが行ってしまうのは当然の摂理だろう。

20081901

売上は確かに振るわなかったかもしれない。Aqoursや虹ヶ咲、Liella!と言ったメイングループに人気は遠く及ばなかったかもしれない。それでも、脇役でしかなかったライバルグループがここまで出世すること自体が奇跡なのである。デイリーでは1位をつかむなど、確かな意地は見せたのだ。

来週の注目新譜はA・ZU・NA!

21061601

2021/06/22付のシングルランキングで首位を狙うのは、A・ZU・NAの「Maze Town」だ。これまで、虹ヶ咲のユニットシングルは一度も週間1位を獲得したことがない。だが今回はライバルは不在であり、初の週間1位が有力視されている。はたしてどれだけの売り上げを叩き出すか、デイリーに注目したい。

関連記事