Aqoursが紅白に出るまでのキセキ 。

Aqours紅白




2018年、第69回NHK紅白歌合戦にAqoursは出演した。そこに至るまでの流れをおさらいしておこう。

2016年:『NAOMIの部屋』出演

2015年のμ'sが紅白に出場。その後もNHKでは第1期の再放送がされるなど、ラブライブはしっかりと関係を保っていた。それは後輩であるAqoursも例外ではなかった。2016年の夏、Aqoursにとっては初のNHKの音楽番組『NAOMIの部屋』への出演が決まったのだ。



『NAOMIの部屋』では「青空Jumping Heart」を披露

naomiの部屋

初めてNHKの音楽番組で歌ったのは、アニメ1期のオープニング「青空Jumping Heart」だった。出演した回はアニソンスペシャルであり、その時の放送していたアニメとして呼ばれたことが推測される。それだけなら、他のアニメとはそこまで違いはないように見えるが―。

naomi


なんと、生放送で伊波杏樹、斉藤朱夏、逢田梨香子がスタジオゲストとして出演。いきなりの特別扱いに、紅白への期待を抱いたファンも少なからずいたようだ。

とはいえ、さすがにまだ1stライブすらしていなかったAqoursが出る可能性はこの時点ではなかったため、当然紅白出演はまだ夢のまた夢だった。

2017年:『SONGS OF TOKYO』出演

翌年、1stライブの成功を皮切りに、それまでは無名だったAqoursへの注目が集まり始め、一気に音楽番組への出演を重ねていった。特にフジテレビは、めざましテレビの特集や『FNSの日』への出演など、かなり精力的に取り上げていた印象だ。

一方で、NHKはアニサマ2017の副音声として高槻かなこを起用するなど、音楽番組への出演はなくともしっかりと関係は保っていた。

紅白の話題がちらほら出始めた秋、大きなニュースが飛び込んできた。

なんと、NHKの正月特番「SONGS OF TOKYO」への出演が決まったのだ。他の出演者は紅白にも出演した経験もあるトップクラスばかり。ここで、一部のファンたちが、紅白への出場を期待するのはいうまでもないだろう。


しかし、第68回紅白歌合戦の出場者リストにAqoursの名前はなかった。そう簡単に出られると考えるほど、紅白は甘くなかったのだ。

2018年:『ラブライブ!三昧』放送、『シブヤノオト』出演


それでもなお、Aqoursは活動の幅を広げていく。2017年以上にテレビへの露出が増えていった。そして9月、とてつもないニュースが飛び込んでくる。



なんと、ラジオとはいえNHKがラブライブ単独特番の放送を決めたのだ。ラジオでは、μ'sとAqoursがかわるがわるゲスト出演し、放送中にはTwitterのトレンド上位を独占する非常に大きな話題となった。

『シブヤノオト』出演で一気に紅白が現実味を帯びる

そして、このラブライブ!三昧の直前に、Aqoursは紅白とも関係が非常に深い『シブヤノオト』への出演が決まったのだ。

『シブヤノオト』は、かつてμ'sが出演した『MUSIC JAPAN』の後継番組であり、そこへの出演は、紅白をぐっと近づけるものであることは間違いない。当然ファンたちも、ついに「紅白」への出演の可能性を強く意識するようになっていった。

2018年:そして・・・運命の11月14日

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夢に見た場所がそこにあった

11月14日。NHKで開かれた第69回紅白歌合戦の記者会見に、Aqoursの姿があった。2016年に『NAOMIの部屋』に出演した時は、まだの夢物語だった「紅白」が、ついに現実のものとなったのだ。

もっとも、「紅白出場」ではなく、あくまで企画枠での「出演」という形ではあったが、紅白の舞台に立ち、歌うということは正規枠とかわりはなかった。
もちろん、ファンからも喜びの声が相次いだのは言うまでもないだろう。

メンバーが紅白出演を知った瞬間

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Aqoursのメンバーは、この発表の少し前、4thライブで使用された巨大な船の初お披露目の場で、紅白への出演が決まったことを知らされた。

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――今年の大みそか、紅白歌合戦に出演できることになりました!

Aqoursがんばったね

この時、Aqoursのメンバーが流したうれし涙。μ's紅白から3年、重圧と苦労が報われた瞬間であった。

紅白出場決定は筋書きのないドラマである

このように、出演に至るまでにはしっかりと道があることがわかる。もちろん、多大なブームを巻き起こしたμ's が作った道があったからこそかもしれない。しかし、Aqoursが再びラブライブを紅白の舞台へ導いたのは、他ならず、Aqoursメンバーのがんばりと、ファンの応援のおかげなのは間違いないだろう。

kohaku

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